韓国語学習記事
韓国語の敬語早見表|尊敬・謙譲・丁寧の3種類と語彙の対応
韓国語の敬語を、主語を高める主体尊敬、動作の受け手を高める客体尊敬、聞き手に丁寧に話す相手尊敬の3種類に分け、動詞と名詞の置き換え語を1つの表で見渡せるようにします。
3種類の敬語を1表で比べる
韓国語の敬語は、誰を高めるかで3種類に分かれ、主語を高める주체 높임、動作の受け手を高める객체 높임、聞き手を高める상대 높임です。
標準国語大辞典は 객체 높임법 を「한 문장의 주어의 행위가 미치는 대상을 높여 표현한다」と定義し、類義の呼び名として 겸양법・겸손법 を挙げています。日本語で「謙譲」と呼ばれる場面のうち、動作の受け手を高める言い方がここにあたります。
상대 높임법 は「일정한 종결 어미를 선택함으로써 상대편을 높여 표현한다」とされ、하십시오체・해요체 などの文末の形がその例です。主語を高める주체 높임법 は、述語に -시- を付けて主語を高める説明が 께서 の語釈にあります。
| 種類 | 高める相手 | 変える場所 |
|---|---|---|
| 주체 높임(尊敬) | 文の主語にあたる人 | 述語の -(으)시- と、主語の 께서 |
| 객체 높임(謙譲) | 動作が向かう相手 | 助詞 께 と、드리다・뵙다・여쭙다・모시다 |
| 상대 높임(丁寧) | 聞き手 | 文末の -습니다・-아/어요 などの終結形 |
動詞は語ごと置き換えるものがある
있다→계시다・자다→주무시다・먹다→잡수시다は主語を高める語、주다→드리다・보다→뵙다・말하다→여쭈다は動作の受け手を高める語です。
標準国語大辞典は、계시다 を「'있다'의 높임말」、주무시다 を「'자다'의 높임말」、잡수다 を「'먹다'의 높임말」と定義しています。これらは主語を高める側の語です。
객체 높임법 の語釈は、現代韓国語では '보다'・'주다'・'말하다' に対して '뵙다'・'드리다'・'여쭈다' を使って表すと述べています。모시다 は「웃어른이나 존경하는 이를 가까이에서 받들다」と定義され、同行する相手を高める語です。
| 普通の語 → 敬語 | 高める側 | 確認の目安 |
|---|---|---|
| 있다 → 계시다 | 主語(주체 높임) | いる人が高める相手か |
| 자다 → 주무시다 | 主語(주체 높임) | 寝る人が高める相手か |
| 먹다 → 잡수시다 | 主語(주체 높임) | 食べる人が高める相手か |
| 주다 → 드리다 | 受け手(객체 높임) | 受け取る人が高める相手か |
| 보다 → 뵙다 | 会う相手(객체 높임) | 会う相手が目上か |
| 말하다 → 여쭈다・여쭙다 | 言葉を向ける相手(객체 높임) | 言葉を向ける相手が目上か |
| 데리다 → 모시다 | 同行する相手(객체 높임) | 連れて行く相手が目上か |
할머니께서 방에 계십니다.
祖母が部屋にいらっしゃいます。
主語を高める例です。助詞 께서 と 계시다 を使います。저는 선생님께 사진을 드렸어요.
私は先生に写真を差し上げました。
受け手を高める例です。助詞 께 と 드리다 を使います。名詞と助詞にも置き換えがある
助詞は 이/가→께서(主語を高める)、에게→께(受け手を高める)に替え、名詞は 밥→진지・성명→성함・나이→연세・생일→생신・집→댁 のように置き換えます。
標準国語大辞典は、께서 を高める対象が主語であることを示す格助詞、께 を '에게'의 높임말と定義しています。同じ「〜に」でも、受け手を高めるときだけ 께 を使います。
名詞は、진지 が「'밥'의 높임말」、성함 が「'성명'의 높임말」、연세 が「'나이'의 높임말」、생신 が「'생일'을 높여 이르는 말」、댁 が「남의 집이나 가정을 높여 이르는 말」と定義されています。댁 は他人の家を高める語なので、自分の家には 집 を使います。
| 普通の語 → 敬語 | 高める対象 | 用例 |
|---|---|---|
| 이/가 → 께서 | 主語 | 선생님께서 오십니다 |
| 에게 → 께 | 動作の受け手 | 부모님께 드릴게요 |
| 밥 → 진지 | 相手の食事 | 아버님, 진지 드세요 |
| 성명 → 성함 | 相手の名前 | 선생님 성함은 어떻게 되시는지요? |
| 나이 → 연세 | 相手の年齢 | 할아버지께선 연세가 어떻게 되십니까? |
| 생일 → 생신 | 相手の誕生日 | 아버님, 생신을 축하합니다 |
| 집 → 댁 | 他人の家 | 아주머님은 댁에 계십니까? |
1つの文で3種類が重なる見分け方
「선생님께서 오십니다」では、께서 と -시- で主語の先生を高め、文末の -ㅂ니다 で聞き手にも丁寧に話しています。この文に受け手を高める語はありません。
「저는 선생님께 사진을 드렸어요」では、主語は話し手自身なので -시- は付きません。高めているのは受け手の先生で、そのために 께 と 드리다 を使い、文末の -어요 で聞き手に丁寧に話しています。
선생님께서 오십니다.
先生がいらっしゃいます。
主語を高める操作と、文末の丁寧さが重なります。저는 선생님께 사진을 드렸어요.
私は先生に写真を差し上げました。
主語は話し手自身で、-시- は付きません。-시- は主語を高める形です。標準国語大辞典の 께서 の説明も、高める対象が主語であるときに述語へ -시- を付けるものです。
→ 主語が自分のときは 드리다 など受け手を高める語を使います。
標準国語大辞典は 께 を 에게 の높임말と定義しており、受け手を高める語と助詞は一組で変わります。
→ 受け手を高めるときは、助詞も 께 に替えます。
辞典の語義は「남의 집이나 가정을 높여 이르는 말」で、他人の家を高める語です。
→ 自分の家には 집 を使います。
参照した資料
文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準国語大辞典「객체 높임법」주어의 행위가 미치는 대상을 높여 표현한다という定義と、現代語で 뵙다・드리다・여쭈다 を使うという説明、類義の겸양법・겸손법を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「상대 높임법」終結語尾を選んで相手を高めるという定義と、하십시오체・해요체などの例示を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「께서」高める対象が主語であることを示す格助詞という定義と、述語に -시- を付けるという説明を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「께」에게の높임말であるという定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「계시다」있다の높임말であるという定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「주무시다」자다の높임말であるという定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「잡수다」먹다の높임말であるという定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「드리다」주다の높임말であるという定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「모시다」웃어른이나 존경하는 이를 가까이에서 받들다という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「진지」'밥'の높임말という語義と、아버님, 진지 드세요の用例を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「성함」'성명'の높임말という語義と、선생님 성함은 어떻게 되시는지요?の用例を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「연세」연세 2が'나이'の높임말であることと、할아버지께선 연세가 어떻게 되십니까?の用例を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「생신」'생일'을 높여 이르는 말という語義と、아버님, 생신을 축하합니다の用例を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「댁」남의 집이나 가정을 높여 이르는 말という語義と、아주머님은 댁에 계십니까?の用例を確認。
- 国立国語院 우리말샘「여쭙다」웃어른에게 말씀을 올리다・웃어른에게 인사를 드리다の二つの語義を確認。
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