韓国語学習記事

韓国語の해요体と반말完全ガイド|文体を格式と高めるかで分ける

文末の丁寧さを一直線で覚えず、格式があるかどうかと聞き手を高めるかどうかの二つの軸に分け、해요体・반말を含む文体の選び方を判断できるようにします。

丁寧さを一直線ではなく二つの軸で見る

文末の文体は、格式のある言い方かどうかと、聞き手を高めるかどうかという二つの軸で分かれます。

標準国語大辞典は 해요체 を「상대 높임법の一つ。相手を普通に高める意を表す終結形で、格式体である 하오체 と 하십시오체 を使う場に広く使う非格式体である」と定義しています。

同じ辞書は 해체 を「相手を高めない意を表す終結形で、格式体である 해라체 と 하게체 を使う場に広く使う非格式体である」としています。해요체 と 해체 はどちらも非格式体で、違いは聞き手を高めるかどうかと、どの格式体の場を代わりに引き受けるかにあります。

この記事で扱うのは、日常でよく出会う四つです。定義文に出てくる 하오체 と 하게체 も辞書に立っており、四つだけで体系が閉じるわけではありません。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
하십시오체相手を大きく高める終結形格式体(반갑습니다・안녕히 계십시오)
해요체相手を普通に高める終結形非格式体(하오체・하십시오체の場に広く使う)
해체相手を高めない終結形非格式体(해라체・하게체の場に広く使う)
해라체相手を大きく下げる終結形格式体(철수야, 빨리 자라)

文末を替えて二つの軸の動きを見る

国立国語院の辞書は 요 の語義の一つを「主に 해할 자리(해체を使う場面)に使う終結語尾などの後ろに付いて、聞き手に対する尊待の意を表す補助詞」としています。해체 の文末に 요 が付くと、聞き手を高める 해요체 になります。

同じ内容のまま文末だけを替えると、二つの軸のどちらが動いたのかを確認できます。格式の軸と、聞き手を高める軸は別々に動きます。最後の例だけは、해라体を判別しやすい命令形で示すため、文の内容を替えています。

지금 어디 가?

今どこ行くの?

聞き手を高めない해체です。

지금 어디 가요?

今どこへ行くんですか。

요 が付いて聞き手を高める해요체になります。

지금 어디에 가십니까?

今どちらへいらっしゃいますか。

格式体の하십시오체に、主語を高める -시- が重なっています。

철수야, 빨리 자라.

チョルスよ、早く寝なさい。

格式体だが相手を大きく下げる해라体です。標準国語大辞典も해라체の項目でこの例文を用法として示しています。

반말を一つの意味だけで覚えない

国立国語院の辞書は 반말 に二つの語義を立てています。一つ目は「対話する人の関係がはっきりしないか、とても親しいときに使う、高めも下げもしない言葉」で、終結語尾として -아(어)・-지・-군・-ㄴ걸 などを挙げています。二つ目は「目下の人に対するように下げて言う言葉」です。

前の節で見た 가? のような形は、辞書が 해체 の終結形として扱う言い方です。辞書が 해체 に挙げる例文 철수야, 이리 와서 먹어 の -어 は、반말 の項目が挙げる終結語尾とも重なります。ただし辞書は 해체 と 반말 を別の見出しとして立てているため、同じものとして覚えないようにします。

日本語の「ため口」から連想しやすいのは二つ目の語義ですが、それだけで覚えると、関係がまだ定まっていない相手に 반말 が使われる場面を説明できません。一つ目の語義があるためです。どちらの意味で言っているのかは場面で決まります。なお相手を大きく下げる 해라체 は、これとは別の見出しとして立っています。

이거 진짜 맛있군.

これ、本当においしいなあ。

辞書が반말の終結語尾として挙げる -군 です。

이거 진짜 맛있지?

これ、本当においしいよね。

同じく반말の終結語尾 -지 で、相手に確認します。

文末の軸と主語を高める軸を混ぜない

文体の選択は相手の年齢だけでは決まりません。同じ相手でも、改まった場か日常の会話かで格式の軸が動きます。

主語を高める操作(-(으)시-・께서)は、この文末の軸とは別に働きます。文末を해요체にしたまま主語を高めることも、하십시오체にしたまま主語を高めないこともできます。

× 丁寧さを「하십시오체>해요체>반말」の一直線で覚える

辞書の区分は、格式の有無と聞き手を高めるかどうかという二つの軸でできています。

改まった場かどうかと、聞き手を高めるかどうかを別々に判断します。

× 반말 を「相手を下げる言い方」の意味だけで覚える

辞書には「高めも下げもしない言葉」という語義も立っており、関係が定まらない相手に使われる理由はそちらにあります。

二つの語義があることを前提に、その場面がどちらに当たるかを見ます。

× 요 を付ければどんな場面でも失礼にならないと考える

해요체 は非格式体で、辞書は格式体の 하십시오체 とは別に立てています。

改まった場が必要かを先に判断してから文末を選びます。

参照した資料

文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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