韓国語学習記事
韓国語のパッチムㅎの発音ルール
놓고[노코]・많소[만쏘]・놓는[논는]
놓다・좋다・많다・싫다のように、パッチムㅎで終わる語は、後ろに続く音によって読み方が4通りに分かれます。国立国語院の標準発音法 第12項の原文にある例で、激音化・ㅅの濃音化・ㄴとの結合・ㅎを読まない場合を整理します。
後ろに続く音を見て4つに分ける(第12項)
パッチムㅎの発音は、後ろがㄱ・ㄷ・ㅈなら激音、ㅅなら濃音のㅆ、ㄴなら[ㄴ]、母音ならㅎを読みません。第12項はこの4つを1〜4として定めています。
第12項は「받침 ‘ㅎ’의 발음은 다음과 같다」と始まり、パッチムㅎ(ㄶ・ㅀを含む)の読み方を後ろに続く音ごとに4つ挙げています。解説によると、1〜3は後ろに子音が続く場合、4は母音が続く場合です。
パッチムㅎは、後ろに何が来ても元のㅎの音のままでは読まれません。どの変化が起きるかは、直後の1文字を見れば決まります。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 1. ㄱ・ㄷ・ㅈが続く | ㅎと合わさって激音[ㅋ・ㅌ・ㅊ]になる | 놓고[노코]・좋던[조ː턴]・쌓지[싸치]・많고[만ː코] |
| 2. ㅅが続く | ㅅを[ㅆ]と発音する | 닿소[다ː쏘]・많소[만ː쏘]・싫소[실쏘] |
| 3. ㄴが続く | ㅎが[ㄴ]になる。ㄶ・ㅀではㅎを発音しない | 놓는[논는]・쌓네[싼네]、않네[안네] |
| 4. 母音が続く | ㅎを発音しない | 놓아[노아]・많아[마ː나]・싫어도[시러도] |
ㄱ・ㄷ・ㅈが続く:激音になる
ㅎ(ㄶ・ㅀを含む)の後ろにㄱ・ㄷ・ㅈが続くと、後ろの音と合わさって[ㅋ・ㅌ・ㅊ]になります。놓고は[노코]です。
第12項の1の例は、놓고[노코]・좋던[조ː턴]・쌓지[싸치]・많고[만ː코]・않던[안턴]・닳지[달치]です。
順番が逆の場合、つまり平音パッチムの後ろにㅎが続く場合も、二つの音が合わさって激音になります(붙임1)。각하[가카]・먹히다[머키다]・좁히다[조피다]が例です。
なお解説は、싫증が[실쯩]と読まれることにも触れています。ㅎとㅈが[ㅊ]に縮まらないのは、「症」が付く語の一般的な傾向と同じだと説明されています。
책상 위에 놓고 갔어요.
机の上に置いて行きました。
놓고は[노코]。ㅎとㄱが合わさって激音になります。사람이 많고 시끄러워요.
人が多くてうるさいです。
많고は[만ː코]。ㄶのㅎとㄱが合わさります。ㅎの後ろにㄱが続くので、第12項の1で[ㅋ]に合わさります。
→ 놓고[노코]
ㅅが続く:[ㅆ]になる/ㄴが続く:[ㄴ]になる
ㅎの後ろのㅅは[ㅆ]と読みます(많소[만ː쏘])。ㅎの後ろにㄴが続くと、ㅎは[ㄴ]になります(놓는[논는])。
第12項の2は、ㅎ(ㄶ・ㅀを含む)の後ろにㅅが続くとき、ㅅを[ㅆ]と発音すると定めています。例は닿소[다ː쏘]・많소[만ː쏘]・싫소[실쏘]です。
第12項の3は、ㅎの後ろにㄴが続くとき、[ㄴ]と発音すると定めています。例は놓는[논는]・쌓네[싼네]です。
붙임は、ㄶ・ㅀの後ろにㄴが続く場合はㅎを発音しないとしています。않네[안네]・않는[안는]・뚫네[뚤네→뚤레]・뚫는[뚤는→뚤른]が例で、뚫네・뚫는の最後の変化は第20項(流音化)を参照とされています。
그건 너무 싫소.
それはとても嫌です。
싫소は[실쏘]。ㅀのㅎを読まず、ㅅが[ㅆ]になります(第12項の2の例)。책을 책장에 놓는 중이에요.
本を本棚に置いているところです。
놓는は[논는]。ㅎが[ㄴ]になります(第12項の3の例)。ㅎの後ろにㄴが続くと、ㅎは[ㄴ]になります。
→ 놓는[논는]
ㅎの後ろのㅅは[ㅆ]になると第12項の2が定めています。
→ 싫소[실쏘]
母音が続く:ㅎを読まない
ㅎ(ㄶ・ㅀを含む)の後ろに母音で始まる語尾・接尾辞が続くと、ㅎは発音しません。놓아は[노아]、좋아요は[조아요]です。
第12項の4の例は、낳은[나은]・놓아[노아]・쌓이다[싸이다]・많아[마ː나]・않은[아는]・닳아[다라]・싫어도[시러도]です。ㄶ・ㅀでは、ㅎを落としたあと残ったㄴ・ㄹが次の音節へ移ります。
この規則を当てはめると、좋아요は[조아요]になります。좋다のパッチムㅎの後ろに母音で始まる-아요が続くためです。
저는 이 노래가 좋아요.
私はこの歌が好きです。
좋아요は[조아요]。母音が続くのでㅎを読みません(第12項の4を当てはめた読み方)。선물이 많아요.
プレゼントがたくさんあります。
많아は[마ː나]。ㅎを落とし、残ったㄴが次の音節へ移ります(第12項の4の例)。母音が続く場合、ㅎは発音しないと第12項の4が定めています。
→ 좋아요[조아요]
参照した資料
この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準語規定・標準発音法 第12項(パッチムㅎの発音)ㅎ(ㄶ・ㅀ)の後ろのㄱ・ㄷ・ㅈ(激音)・ㅅ([ㅆ])・ㄴ([ㄴ])・母音(ㅎを発音しない)の4つの規定と、놓고[노코]・많소[만ː쏘]・놓는[논는]・놓아[노아]などの例、붙임を確認。
- 国立国語院 標準語規定・標準発音法 第12項の解説第12項が後ろに子音が続く場合(1〜3)と母音が続く場合(4)に分かれること、싫증が[실쯩]と読まれる理由(「症」が付く語の傾向)についての解説を確認。
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