韓国語学習記事
韓国語の流音化(신라[실라])とㄹの鼻音化(침략[침냑])の見分け方
ㄴとㄹが隣り合うと、ㄴがㄹに変わる流音化(신라[실라])が起きます。ㅁ・ㅇの後ろでは逆にㄹがㄴに変わります(침략[침ː냑])。国立国語院の標準発音法の第19項・第20項の例で、どちらが起きるかの見分け方を整理します。
ㄴとㄹが隣り合うと、ㄴがㄹに変わる(第20項)
標準発音法 第20項は、ㄴがㄹの前や後ろにあるとき、ㄴを[ㄹ]と発音すると定めています。신라は[실라]、난로は[날ː로]になります。
第20項の本文は「‘ㄴ’은 ‘ㄹ’의 앞이나 뒤에서 [ㄹ]로 발음한다」です。ㄴがㄹの前にある例として난로[날ː로]・신라[실라]・천리[철리]・광한루[광ː할루]・대관령[대ː괄령]、ㄴがㄹの後ろにある例として칼날[칼랄]・물난리[물랄리]・줄넘기[줄럼끼]・할는지[할른지]が挙がっています。
ㄴがㄹに引きずられて同じ音になる現象なので、流音化(유음화)と呼ばれます。表記はそのままで、発音だけが変わります。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| ㄴ+ㄹ(ㄴが前) | ㄴが[ㄹ]になり、[ㄹㄹ]と読む | 신라[실라]・천리[철리]・난로[날ː로] |
| ㄹ+ㄴ(ㄴが後ろ) | 後ろのㄴが[ㄹ]になり、[ㄹㄹ]と読む | 칼날[칼랄]・줄넘기[줄럼끼]・물난리[물랄리] |
신라 시대의 유물이에요.
新羅時代の遺物です。
신라は[실라]。ㄴが後ろのㄹに合わせて[ㄹ]になります(第20項の例)。칼날이 날카로워요.
刃が鋭いです。
칼날は[칼랄]。パッチムㄹの後ろのㄴが[ㄹ]になります(第20項の例)。ㄴの直後にㄹが続くため、第20項でㄴが[ㄹ]になります。
→ 신라[실라]、천리[철리]
ㅁ・ㅇの後ろでは、反対にㄹがㄴに変わる(第19項)
標準発音法 第19項は、パッチムㅁ・ㅇの後ろに続くㄹを[ㄴ]と発音すると定めています。담력は[담ː녁]、침략は[침ː냑]になります。
第19項の本文は「받침 ‘ㅁ, ㅇ’ 뒤에 연결되는 ‘ㄹ’은 [ㄴ]으로 발음한다」で、담력[담ː녁]・침략[침ː냑]・강릉[강능]・항로[항ː노]・대통령[대ː통녕]が例です。
붙임(付記)では、パッチムㄱ・ㅂの後ろに続くㄹも[ㄴ]になると定めています。例は막론[막논→망논]・석류[석뉴→성뉴]・협력[협녁→혐녁]・법리[법니→범니]です。ㄹが[ㄴ]になったあと、さらに第18項の鼻音化で前のㄱ・ㅂが[ㅇ・ㅁ]に変わります。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| ㅁ・ㅇ+ㄹ | ㄹが[ㄴ]になる(第19項本文) | 침략[침ː냑]・항로[항ː노]・대통령[대ː통녕] |
| ㄱ・ㅂ+ㄹ | ㄹが[ㄴ]になり、続けて前のㄱ・ㅂが鼻音になる(第19項 붙임) | 협력[협녁→혐녁]・법리[법니→범니] |
항로를 바꿨어요.
航路を変えました。
항로は[항ː노]。ㅇの後ろのㄹが[ㄴ]になります(第19項の例)。서로 협력해요.
お互いに協力します。
협력は[협녁]を経て[혐녁]になります(第19項 붙임の例)。ㅁの後ろのㄹは第19項で[ㄴ]になります。
→ 침략[침ː냑]
ㄱ・ㅂの後ろのㄹも、第19項の붙임で[ㄴ]になります。
→ 협력[협녁→혐녁]
ㄴ+ㄹなのにㄹがㄴになる語:第20項の「ただし」
ㄴ+ㄹなら必ずㄴがㄹになるわけではありません。第20項の「ただし」は、의견란[의ː견난]・생산량[생산냥]など11語で、ㄹのほうを[ㄴ]と発音すると定めています。
「ただし」に挙がる語は、의견란[의ː견난]・임진란[임ː진난]・생산량[생산냥]・결단력[결딴녁]・공권력[공꿘녁]・동원령[동ː원녕]・상견례[상견녜]・횡단로[횡단노]・이원론[이ː원논]・입원료[이붠뇨]・구근류[구근뉴]です。
標準発音法の解説は、どちらになるかを分ける線を明確に説明するのは難しいとしたうえで、傾向を述べています。ㄴで終わる2音節の漢字語の後ろにㄹで始まる漢字が付く場合は、ㄹがㄴになる傾向が強いとされます。一方、난로・신라のように単語の資格を持たない漢字どうしが結び付いて一語になる場合は、ㄴがㄹになる傾向が非常に強いとされます。
傾向であって規則ではないので、迷う語は国語辞典の発音表記で確認するのが確実です。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| ㄴがㄹになる | 第20項の本文の語 | 난로[날ː로]・신라[실라]・천리[철리] |
| ㄹがㄴになる | 第20項「ただし」の語 | 생산량[생산냥]・의견란[의ː견난]・공권력[공꿘녁] |
생산량は第20項の「ただし」に挙がる語で、ㄹが[ㄴ]になります。
→ 생산량[생산냥]
用言の活用で流音化が起きるのはㄾ・ㅀの後ろだけ
用言の活用では、語幹がㄾ・ㅀで終わるときに限り、後ろのㄴが[ㄹ]になります。닳는[달른]・뚫는[뚤른]・핥네[할레]が例です。
第20項の붙임は「첫소리 ‘ㄴ’이 ‘ㅀ’, ‘ㄾ’ 뒤에 연결되는 경우에도 이에 준한다」と定め、닳는[달른]・뚫는[뚤른]・핥네[할레]を挙げています。
ㄹで終わる用言の語幹は、아는(←알다)・무는(←물다)のようにㄹが落ちるため、流音化は起きません。解説はこの点を踏まえ、用言の活用での流音化は、ㄹで始まる二重パッチムの語幹のうち[ㄹ]と発音される場合に限ると説明しています。
할는지[할른지]は語幹と語尾の結合ではなく、語尾-ㄹ는지の内部で起きる現象で、他の例とは事情が異なるとも説明されています。
구멍을 뚫는 도구예요.
穴をあける道具です。
뚫는は[뚤른]。語幹のㅀの後ろのㄴが[ㄹ]になります(第20項 붙임の例)。参照した資料
この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準語規定・標準発音法 第20項(流音化)ㄴがㄹの前後で[ㄹ]になる本文と例(신라[실라]・칼날[칼랄]ほか)、ㄾ・ㅀの後ろの붙임(닳는[달른]ほか)、ㄹが[ㄴ]になる「ただし」の語(생산량[생산냥]ほか)と解説を確認。
- 国立国語院 標準語規定・標準発音法 第19項(ㄹの鼻音化)ㅁ・ㅇの後ろのㄹが[ㄴ]になる本文と例(담력[담ː녁]・침략[침ː냑]・항로[항ː노]ほか)、ㄱ・ㅂの後ろにも及ぶ붙임(협력[협녁→혐녁]・법리[법니→범니]ほか)を確認。
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