韓国語学習記事

韓国語の「さえ・どころか」

조차・마저・은커녕の違い

「忙しくて昼食さえ食べられない」「食事どころか水も飲めない」「少しでも役に立てば」。日本語では別々の言い方になる3つの向きを、조차・마저・은커녕・은 고사하고・이나마に分けて整理します。

編集:語学ドリル|

含める・否定を重ねる・認める、3つの向き

조차・마저は「そこまで含めて」と極端な例や最後の一つを加える助詞、은커녕・은 고사하고は「前はもちろん後ろまで」否定を重ねる言い方、이나마は不十分でも認める助詞です。

標準国語大辞典は조차を、すでに何かが含まれている上にさらに加える意味の補助詞とし、「一般に予想し難い極端な場合まで譲歩して含む」と説明しています。日本語の「〜さえ」にあたります。

마저は同じく「すでに含まれている上に加える」補助詞で、辞典は「하나 남은 마지막임을 나타낸다」(残った最後の一つであることを表す)と限定しています。日本語の「〜まで」にあたり、最後に残ったものが失われる場面で使います。

커녕は、辞典が「어떤 사실을 부정하는 것은 물론 그보다 덜하거나 못한 것까지 부정하는 뜻」(ある事実を否定するのはもちろん、それより軽いこと・劣ることまで否定する意味)と説明する補助詞です。日本語の「〜どころか」にあたります。

나마は、辞典が「부족한 조건이지만 아쉬운 대로 인정됨을 나타내는 보조사」(不足した条件だが、物足りないながら認められることを表す補助詞)と説明しています。名詞につく形が이나마で、日本語の「せめて〜でも」「少しでも」に近い働きです。

形働き見分けの手がかり
조차予想しにくい極端な例まで含める(〜さえ)基本的なはずのことも当てはまらない、という意外さを加える。
마저残った最後の一つまで含める(〜まで)辞典の語釈に「하나 남은 마지막」という限定がある。
은커녕前を否定し、それより軽いことまで否定する(〜どころか)名詞に直接つく1語の補助詞。後ろも否定で受ける。
은 고사하고前を問題外として退け、後ろも期待に届かない(〜はともかく)고사하다の語釈は「앞에 오는 말의 내용이 불가능하여 뒤에 오는 말의 내용 역시 기대에 못 미침」。
이나마不十分でも物足りないなりに認める(せめて〜でも)辞典の보조사 나마の語釈は「아쉬운 대로 인정됨」。

바빠서 점심조차 못 먹었어요.

忙しくて昼食さえ食べられませんでした。

基本的なはずの昼食まで食べられなかったという意外さを加える自作例文です。

마지막 버스마저 끊겼어요.

最後のバスまで終わってしまいました。

残った最後の交通手段が失われる場面の自作例文です。

밥은커녕 물도 못 마셨어요.

ごはんどころか水も飲めませんでした。

前の「밥」を否定し、それより軽い「물」まで否定する自作例文です。

조금이나마 도움이 되면 좋겠어요.

少しでも役に立てばいいです。

十分ではないが、それでも認められる量を表す自作例文です。

조차と마저:極端な例か、最後の一つか

意外な極端さを言いたいなら조차、残っていた最後のものまで失われたと言いたいなら마저を選びます。

どちらも辞典は「すでに含まれている上に加える」補助詞と説明するので、「〜さえ・〜まで」と訳せる場面は重なります。分かれ目は、語釈にある限定の違いです。조차は「予想し難い極端な場合」、마저は「残った最後の一つ」です。

例えば「가장 자신 있던 문제조차 틀렸어요」は、一番得意だった問題という極端な例まで間違えたことを表します。「마지막으로 남았던 티켓마저 매진됐어요」は、残っていた最後のチケットまで売り切れたことを表します。

比較のくわしい整理は、조차と마저の比較ページで確認できます。

가장 자신 있던 문제조차 틀렸어요.

一番自信があった問題さえ間違えました。

極端な例まで含める조차の自作例文です。

마지막으로 남았던 티켓마저 매진됐어요.

最後に残っていたチケットまで売り切れました。

残った最後の一つを表す마저の自作例文です。

은커녕と은 고사하고:後ろまで否定するときの2つの形

どちらも前の項目はもちろん、後ろのより基本的な項目も実現しないと強調します。形は、은커녕が名詞に直接つき、은 고사하고は名詞のあとに空白を置きます。

커녕の辞典の語釈は、ある事実を否定するのはもちろん、それより軽いこと・劣ることまで否定する意味です。例文「밥커녕 죽도 못 먹는다」は、ごはんどころかおかゆも食べられない、という並びです。

고사하다は、辞典が「앞에 오는 말의 내용이 불가능하여 뒤에 오는 말의 내용 역시 기대에 못 미침을 나타낸다」と説明しています。前を「無理だから脇に置く」と位置づけ、後ろも期待に届かないと続ける構図が語義にあります。

どちらも後ろの文は「못」「안」「-지 않다」などの否定で受けるのが基本です。後ろを肯定の内容にすると、否定を重ねる並びと合いません。くわしい比較は、은커녕と은 고사하고の比較ページで確認できます。

여행은커녕 집에서 쉬지도 못했어요.

旅行どころか、家で休むことさえできませんでした。

名詞に直接つく은커녕を使った自作例文です。

여행은 고사하고 집에서 쉬지도 못했어요.

旅行は論外で、家で休むことさえできませんでした。

名詞のあとに空白を置く은 고사하고を使った自作例文です。

이나마:足りないなりに認める

이나마は、十分ではないが、それでもあるだけましだと認める場面で使います。否定を重ねる은커녕とは向きが反対です。

나마の辞典の語釈は、不足した条件だが物足りないながら認められることを表す補助詞、という内容です。「조금이나마」(少しでも)のように、量や程度が足りなくても認める言い方で使います。

은커녕は「前もなく後ろもない」という不足を強調し、이나마は「十分ではないが現にある」ことを認めます。文が肯定か否定かだけでなく、話し手が不足を嘆いているのか、あるものを認めているのかで選びます。

조금이나마 도움이 되면 좋겠어요.

少しでも役に立てばいいです。

不十分でも認められることを願う自作例文です。

적은 돈이나마 보태고 싶어요.

わずかなお金でも足したいです。

金額が少なくても出したいという自作例文です。

間違えやすい文と直し方:은커녕の後ろを肯定で終える・고사하고を詰める

은커녕の後ろは否定で受けます。은 고사하고は名詞のあとに空白を置きます。

은커녕は後ろのより軽いことまで否定する言い方なので、後ろを「十分に休めた」のような肯定にすると、否定を重ねる並びと合いません。

은 고사하고は名詞に直接つく은커녕と違い、名詞のあとに空白を置いて고사하고を続けます。

× 여행은커녕 집에서 충분히 쉬었어요.

은커녕は後ろのより基本的な項目まで否定する言い方です。後ろを肯定にすると、強調したい不足の並びと合いません。

→ 여행은커녕 집에서 쉬지도 못했어요.

× 여행은고사하고 집에서 쉬지도 못했어요.

은 고사하고は名詞のあとに空白を置く形です。詰めて書くと別の語のように見えます。

→ 여행은 고사하고 집에서 쉬지도 못했어요.

参照した資料

この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

確認状態

この記事は公開前に、内部リンク、見出し構造、表示品質、公開データの整合を自動検査しています。

確認状態
自動検査済み・人手確認未実施
内容版
版1
品質表示更新日

品質表示更新日は、自動検査の内容を見直した日です。この記事の内容を更新した日は、記事の上部の「内容更新」に書いています。