韓国語学習記事

韓国語助詞の覚え方

日本語訳だけを暗記せず、名詞が文中で担う役割から助詞を選ぶ方法を、最小対立例で整理します。

編集:語学ドリル|

助詞より先に名詞の役割を決める

助詞を選ぶ前に、その名詞が話題、主体、動作の対象、時刻・到着点、動作場所のどれに当たるかを判断します。

「は=은/는」「が=이/가」のような一語対応だけでは、同じ日本語訳になる文を区別できません。空欄の直後にある述語まで読み、名詞と述語の関係を先に捉えます。

例えば 커피를 마셔요 では、마시다(飲む)の対象が 커피 なので 을/를 を使います。도서관에서 공부해요 では、공부하다(勉強する)が行われる場所が 도서관 なので 에서 を使います。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
은/는話題・対比この文で何について述べるか
이/가動作・状態の主体誰・何がその状態か
을/를動作の対象何をその動作の対象にするか
에時刻・到着点・存在場所いつ、どこへ、どこにあるか
에서動作場所・出発点どこで動作するか

은/는 と 이/가を文脈で比べる

은/는 は話題や対比を示し、이/가 は動作・状態の主体を示します。日本語ではどちらも「は」「が」になり得るため、訳語だけでは決めません。

저는 학생이에요 は「私について言えば学生です」と話題を置く文です。누가 학생이에요? に 제가 학생이에요 と答える場合は、質問された主体を示します。

同じ名詞でも、会話の焦点が変われば助詞が変わります。まず前後の問いや対比の有無を確認し、それから形を選びます。

저는 학생이에요.

私は学生です。

저 を話題として提示します。

제가 학생이에요.

私が学生です。

誰が学生かを特定します。

에 と 에서を述語から選ぶ

移動の到着点・存在する場所は 에、動作を行う場所は 에서 で表すのが基本です。

학교에 가요 は学校が移動の到着点です。학교에서 공부해요 は学校で勉強という動作を行います。場所名だけで決めず、述語が 가다・있다 の型か、공부하다・먹다 の型かまで読みます。

에 には時刻を示す用法もあります。한 시에 만나요 のように、場所の対比だけでは説明できない用法があるため、一つの日本語訳へ固定しません。

학교에 가요.

学校へ行きます。

학교에서 공부해요.

学校で勉強します。

한 시에 만나요.

1時に会います。

日本語の助詞ではなく、韓国語の動詞が許す形を見る

日本語で「に」と訳せても、韓国語では動詞ごとに許される助詞の形が異なります。타다 は乗車の用法で 에/를、만나다 は人と会う用法で 와/과 または 을/를 を取れるため、動詞ごとの文型を確認します。

韓国語基礎辞典は乗車の 타다 を「1이 2에/를 타다」と示し、버스를 타다 と 버스에 탄 승객 の例を挙げています。日本語の「バスに乗る」だけで一つの助詞に決めず、伝えたい文の形と辞書の文型を組で確認します。

만나다(人と会う)は、辞典に「1이 (2와) 만나다」「1이 2를 만나다」の2つの文型が載っています。친구를 만나다 は使えますが、相手と会う関係を示す 친구와 만나다 も可能です。

버스를 타고 학교에 가요.

バスに乗って学校へ行きます。

乗車の 타다 で 을/를 を使う例です。

친구를 만나서 같이 점심을 먹었어요.

友人に会って一緒に昼食を食べました。

人と会う 만나다 で 을/를 を使う例です。

친구와 만나서 같이 점심을 먹었어요.

友人と会って一緒に昼食を食べました。

会う相手との関係を 와 で示す例です。
× 日本語の「に」を見て、韓国語の助詞を一つに固定する

타다 と 만나다 は、それぞれ複数の文型を持ちます。

→ 使う動詞の辞書の文型と、伝えたい関係を確認します。

× 친구에게 만나요

人と会う 만나다 の辞書文型は 와/과 または 을/를 です。

→ 친구를 만나요 または 친구와 만나요

好悪・認知を表す動詞では「が」でも 을/를 を使う

좋아하다・싫어하다・알다・모르다 のように好悪や認知を表す動詞は、日本語の「〜が好きだ」「〜がわかる」の「が」に当たる対象にも 을/를 を使います。

日本語では「私はコーヒーが好きです」のように対象を「が」で示しますが、国立国語院 韓国語基礎辞典は 좋아하다 の文型を「1이 2를 좋아하다」と示しており、対象には 을/를 を使います。싫어하다・알다・모르다 も同じく「1이 2를 〜」の文型です。

「が」という日本語訳だけで 이/가 を選ぶと、커피가 좋아해요 のような誤りになります。感情・認知を表すこれらの動詞では、日本語の助詞ではなく韓国語の辞書の文型を確認します。

저는 커피를 좋아해요.

私はコーヒーが好きです。

좋아하다 の対象には 를 を使います。

저는 매운 음식을 싫어해요.

私は辛い食べ物が嫌いです。

싫어하다 の対象にも 를 を使います。

저는 그 이유를 몰라요.

私はその理由がわかりません。

모르다 の対象にも 를 を使います。
× 커피가 좋아해요.

韓国語基礎辞典が示す 좋아하다 の文型は「1이 2를 좋아하다」で、対象には 를 が必要です。

→ 커피를 좋아해요.

× 그 이유가 몰라요.

韓国語基礎辞典が示す 모르다 の文型は「1이 2를 모르다」で、対象には 를 が必要です。

→ 그 이유를 몰라요.

間違いを役割の言葉へ戻す

誤答後は正しい助詞だけを覚え直すのではなく、自分が名詞をどの役割だと誤認したかを一文で残します。同じ助詞でも別の名詞と述語を使う問題へ進み、役割を再現できるか確かめます。

× 場所名を見たらすべて 에서 を選ぶ

場所でも、到着点・存在場所と動作場所では助詞が異なります。

→ 述語が移動・存在か、その場所で行う動作かを確認します。

× 日本語の「は」「が」だけで助詞を決める

韓国語では話題・対比と主体の区別が残ります。

→ 前の問いと、何を焦点として伝える文かを確認します。

参照した資料

この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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