韓国語学習記事
韓国語の数詞完全ガイド
固有語数詞と漢字語数詞の使い分け
하나・둘系と일・이系のどちらを使うかを、後ろに来る単位名詞と辞書の注記から判断できるように整理します。
数だけでなく後ろの単位名詞まで見る
韓国語には固有語の数詞(하나・둘・셋)と漢字語の数詞(일・이・삼)があり、どちらを使うかは後ろに来る単位名詞で決まります。
日本語の「ひとつ・ふたつ」と「いち・に」にあたる二つの系列が、韓国語でも並行して使われます。数そのものを覚えても、単位名詞の前でどちらを選ぶかが決まらなければ、読み方が定まりません。
国立国語院のオンライン相談室は、数の表現と単位名詞を一緒に使うとき、일/이/삼 のような漢字語式と 한/두/세 のような固有語式のどちらを使うかは明確に決まっていない、と回答しています。そのうえで、単位名詞が漢字語なら前の数表現も漢字語式、単位名詞が固有語なら固有語式が自然という傾向を示しています。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 고유어 수사 | 하나・둘・셋・넷・다섯… | 하나・둘・셋・넷・스물 と、それで終わる数が形を変える |
| 한자어 수사 | 일・이・삼・사・오… | 単位名詞の前でも形は変わらない |
| 迷ったとき | 単位名詞そのものを辞書で引く | 「固有語数の後ろに用いられ」等の注記があるか |
単位名詞の前で形が変わる数を先に押さえる
形が変わるのは固有語数詞の一部だけです。標準国語大辞典は 한 を「その数量が一であることを表す語」、스무 を「その数量が二十であることを表す語」とし、いずれも冠形詞として立てています。
単位名詞が続くとき、하나・둘・셋・넷 は 한・두・세・네 に、스물 は 스무 になります。스물하나 が 스물한 살 になるのと同じく、末尾が 하나・둘・셋・넷 の数も単位名詞の前で形が変わります。一方、다섯 や 여든 など、そのほかの数は形を変えずに単位名詞へ続きます。
사과가 하나 있어요.
りんごが一つあります。
後ろに単位名詞が続かないため 하나 のままです。친구는 저보다 한 살 어려요.
友達は私より一つ年下です。
単位名詞 살 の前で 하나 が 한 に変わります。올해 스무 살이 되었어요.
今年で二十歳になりました。
単位名詞 살 の前で 스물 が 스무 に変わります。単位名詞の側に答えが書いてある
年齢の言い方では、この確認の仕方がそのまま効きます。国立国語院は標準国語大辞典の記述として、살 は「(主に固有語数の後ろに用いられ)年齢を数える単位」、세(歲) は「(漢字語数の後ろに用いられ)年齢を数える単位」であると示しています。
同じ「〜歳」でも 스무 살 と 이십 세 のどちらになるかは、数の側ではなく単位名詞の側で決まります。表現を丸ごと暗記する前に、単位名詞を引く習慣を作ります。
月数を数えるときも同じ規則が働きます。標準国語大辞典は 개월 を依存名詞として「(漢字語数の後ろに用いられ)달を数える単位」、달 を依存名詞として「(主に固有語数の後ろに用いられ)한 해를 열둘로 나눈 것 가운데 하나의 기간を数える単位」と定義しています。年齢の 살・세(歲) と同じく、개월・달 の違いも意味の違いではなく、どの系列の数詞と使うかの違いです。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 살 | 年齢を数える単位 | 主に固有語数の後ろ(한 살・스무 살) |
| 세(歲) | 年齢を数える単位 | 漢字語数の後ろ(일 세・이십 세) |
| 시(時) | 時刻の「時」 | 두 시 のように固有語数 |
| 분(分) | 時刻・時間の「分」 | 삼십 분 のように漢字語数 |
| 개월 | 月数を数える単位 | 漢字語数の後ろ(삼 개월・육 개월) |
| 달(依存名詞) | 月数を数える単位 | 主に固有語数の後ろ(한 달・두 달) |
지금 두 시 삼십 분이에요.
今、2時30分です。
시 は固有語数、분 は漢字語数を取ります。할머니께서는 올해 여든 살이세요.
祖母は今年で八十歳です。
살 なので固有語数の 여든 を使い、主語を高める -시- も付けています。이 일을 시작한 지 삼 개월이 지났어요.
この仕事を始めて3か月が経ちました。
개월 は漢字語数の 삼 を取ります。이 일을 시작한 지 세 달이 지났어요.
この仕事を始めて3か月が経ちました。
달 は固有語数の 세(셋が単位名詞の前で変わった形)を取り、同じ「3か月」を別の系列で表します。順序を表す서수사(첫째・둘째・셋째)と 번째・제-
「何番目」を表すときは、첫째・둘째・셋째のように語そのものが順序を表す形、数の後ろに 번째 を付ける形、漢字語数の前に 제- を付ける形を使い分けます。
ここまでの数詞は「いくつ」という量を表す基数詞でした。「何番目」という順序を表すものは序数詞(서수사)と呼ばれます。標準国語大辞典は 첫째 を「순서가 가장 먼저인 차례」(順序が最も先である番)、둘째 を「순서가 두 번째가 되는 차례」、셋째 を「순서가 세 번째가 되는 차례」とし、いずれも수사(数詞)として立てています。
번째 は単独では使えない依存名詞で、標準国語大辞典は「차례나 횟수를 나타내는 말」(順番や回数を表す語)と定義しています。そのため 두 번째・세 번째 のように、数を表す語の後ろに付けて「〜番目」「〜回目」を表します。数の部分には単位名詞の前の形(두・세)が現れます。
漢字語の側には 제- があります。標準国語大辞典は 제- を「그 숫자에 해당되는 차례」(その数字に当たる順番)の意味を加える접두사(接頭辞)としています。제3과 のように、数字の前に付けて章・課・回などの順序を表します。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 첫째・둘째・셋째 | 順序そのものを表す数詞 | 「一番目は〜、二番目は〜」と順に列挙するときに使える |
| 〜번째 | 順番・回数を表す依存名詞 | 두 번째・세 번째 のように数を表す語の後ろに付く |
| 제-〜 | 「その数字に当たる順番」を表す接頭辞 | 제3과 のように数字の前に付く |
첫째는 시간이고 둘째는 비용이에요.
一つ目は時間で、二つ目は費用です。
첫째・둘째 で順序を列挙しています。두 번째 문제가 더 어려워요.
2番目の問題のほうが難しいです。
두 に 번째 が付いて順番を表します。오늘은 제3과를 공부해요.
今日は第3課を勉強します。
제- を数字の前に付けて課の順序を表します。時刻と時間の言い方:오전・오후、정각、반
時刻は「오전・오후 + 固有語数の 시 + 漢字語数の 분」の順に組み立て、ちょうどの時刻は 정각、半分は 반 で表します。
시 の前は固有語数、분 の前は漢字語数という並びは前の節のとおりです。その前に、午前か午後かを示す 오전・오후 を置きます。標準国語大辞典は 오전(午前) を「밤 열두 시부터 낮 열두 시까지의 시간」(夜の12時から昼の12時までの時間)、오후(午後) を「낮 열두 시부터 밤 열두 시까지의 시간」(昼の12時から夜の12時までの時間)と定義しています。
ちょうどの時刻には 정각(正刻) を使います。標準国語大辞典は「틀림없는 바로 그 시각」(間違いのないまさにその時刻)と定義しており、시 の後ろに置いて「〜時ちょうど」を表します。
반(半) は、標準国語大辞典が「둘로 똑같이 나눈 것의 한 부분」(二つに等しく分けたものの一部分)とする名詞で、用例に 한 시간 반 정도의 거리 と 한 달 반 があります。時間の長さを数えるときは、한 시간(1時間)の後ろに 반 を付けて「1時間半」の意味になります。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 오전・오후 | 午前・午後 | 時刻の前に置く(오전 아홉 시) |
| 정각 | ちょうどその時刻 | 시 の後ろに置く(세 시 정각) |
| 반 | 二つに等しく分けた一部分 | 時間の長さでは 한 시간 반 のように数の後ろに付く |
오전 아홉 시 삼십 분에 만나요.
午前9時30分に会いましょう。
오전 の後ろに、固有語数の 아홉 + 시、漢字語数の 삼십 + 분 が続きます。회의는 오후 세 시 정각에 시작해요.
会議は午後3時ちょうどに始まります。
셋 が単位名詞 시 の前で 세 に変わり、정각 が時刻の後ろに付きます。공항까지 한 시간 반 정도 걸려요.
空港まで1時間半ほどかかります。
時間の長さでは、한 시간 の後ろに 반 を付けます。傾向と例外を切り分けて覚える
傾向はあくまで傾向で、例外もあります。時刻の 시 は漢字に由来しますが、前に来るのは固有語数です。国立国語院のよくある質問は、時刻の書き方として 두 시 삼십 분 오 초 という形を示しています。
一つの時刻表現の中で二つの系列が混ざるため、「時刻はすべて漢字語数」「年齢はすべて固有語数」のような一括の規則にすると必ず外れます。単位名詞ごとに組で覚えます。
살・시 のように固有語数を取る単位名詞があります。
→ 単位名詞ごとに、どちらの系列を後ろに取るかを組にして覚えます。
単位名詞の前では 한・두・세 になり、스물 は 스무 になります。
→ 数を決めた後、単位名詞が続くかどうかで形を選び直します。
国立国語院は 두 시 삼십 분 오 초 という形を示しており、시 と 분 で系列が異なります。
→ 시 は固有語数、분・초 は漢字語数と組にして覚えます。
標準国語大辞典はどちらも「月を数える単位」と定義しており、意味は同じで、개월は漢字語数の後ろ、달は主に固有語数の後ろに使われるという系列の違いだけがあります。
→ 살/세、시/분と同じく、개월/달も単位名詞の側でどちらの数詞系列を取るかを確認します。
参照した資料
この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準国語大辞典「한」その数量が一であることを表す冠形詞という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「스무」その数量が二十であることを表す冠形詞という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「여든」十の八倍になる数という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「살」年齢を数える単位であるという定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「세」漢字の歳が年齢を数える単位であるという定義を確認。
- 国立国語院 オンライン相談室「数表現と単位名詞を並べて書くときの基準」漢字語式と固有語式のどちらを使うかは定まっておらず、単位名詞の由来に沿う傾向があるという回答を確認。
- 国立国語院 オンライン相談室「3살の読み方」살は主に固有語数の後ろ、세(歲)は漢字語数の後ろに用いるという辞書記述の引用を確認。
- 国立国語院 よくある質問「두 시 삼십 분 오 초の分かち書き」時刻を 두 시 삼십 분 오 초 と書く形が示されていることを確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「오전」「오전(午前)」の項に「밤 열두 시부터 낮 열두 시까지의 시간」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「오후」「오후(午後)」の項に「낮 열두 시부터 밤 열두 시까지의 시간」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「정각」「정각(正刻)」の項に「틀림없는 바로 그 시각」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「반」「반(半)」の項に「둘로 똑같이 나눈 것의 한 부분」という定義と、用例「한 시간 반 정도의 거리」「한 달 반」を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「개월」依存名詞として「(한자어 수 뒤에 쓰여)달을 세는 단위」(漢字語数の後ろに用いられ、달を数える単位)という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「달」依存名詞義[Ⅱ]として「(주로 고유어 수 뒤에 쓰여)한 해를 열둘로 나눈 것 가운데 하나의 기간을 세는 단위」(主に固有語数の後ろに用いられ、月を数える単位)という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「첫째」수사として「순서가 가장 먼저인 차례」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「둘째」수사[Ⅰ]として「순서가 두 번째가 되는 차례」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「셋째」수사[Ⅰ]として「순서가 세 번째가 되는 차례」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「번째」의존 명사として「차례나 횟수를 나타내는 말」という定義を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「제」検索結果の「제-(第)」項に、접두사として「그 숫자에 해당되는 차례」の意味を加えるという定義を確認(2ページ目)。
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