韓国語学習記事
韓国語の「ただ・ひたすら」ガイド|오직・오로지・단지・다만・그저の使い分け
「ただ〜だけ」にあたる오직・오로지・단지・다만・그저は、日本語訳が重なって見えます。国立国語院の標準国語大辞典の語釈と用例をもとに、限定を表す使い方と、「ただし」と付け加える使い方に分けて整理します。
5語の語釈を並べる
標準国語大辞典では、오직は「여러 가지 가운데서 다른 것은 있을 수 없고 다만」、오로지は「오직 한 곬으로」、단지と다만は「다른 것이 아니라 오로지」です。단지と다만には、前の文に条件を足す「ただし」の義もあります。
오직・오로지・단지・다만は、辞書ではいずれも副詞です。「다른 것은 있을 수 없고」「다른 것이 아니라」という語釈からも、ほかを除いて1つに絞る語だとわかります。
그저は語釈が6つあり、「ただ」にあたるのは「다른 일은 하지 않고 그냥」と「특별한 목적이나 이유 없이」の2義です。ほかの義には「변함없이 이제까지」(「1」)などがあります。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 오직 | 여러 가지 가운데서 다른 것은 있을 수 없고 다만 | 「오직 그녀만을 사랑한다」のように、ほかの選択肢がないことを言う。「비슷한말」は다다・다만 |
| 오로지 | 오직 한 곬으로 | 「오로지 너만 믿는다」「교통수단이라고는 오로지 나룻배뿐이었다」のように、1つだけに絞る |
| 단지 | 「1」다른 것이 아니라 오로지 「2」앞의 말을 받아 예외적인 사항이나 조건을 덧붙일 때 그 말머리에 쓰는 말 | 「1」は限定、「2」は「ただし」と文頭で付け足す使い方 |
| 다만 | 「1」다른 것이 아니라 오로지 「2」(라도が付く名詞の前) 그 이상은 아니지만 그 정도는 「3」앞의 말을 받아 예외적인 사항이나 조건을 덧붙일 때 그 말머리에 쓰는 말 | 「1」は限定、「3」は「ただし」と付け足す使い方 |
| 그저 | 「2」다른 일은 하지 않고 그냥 「5」특별한 목적이나 이유 없이 ほか | 「그저 웃기만 했다」のように、ほかのことはせず「ただ」そうしたことを言う |
오직・오로지は1つに絞る
오직の辞書の用例は「오직 그녀만을 사랑한다」「그는 일 년 동안 오직 공부에만 열중했다」「그들이 부지런히 일하는 것은 오직 먹고살기 위한 것일 뿐이다」です。どの例も、対象を1つに絞る文です。
오로지の用例は「오로지 너만 믿는다」と「교통수단이라고는 오로지 나룻배뿐이었다」です。오직と同じく、「〜만」や「〜뿐」と一緒に出ています。
그는 일 년 동안 오직 공부에만 열중했다.
彼は1年間、ひたすら勉強にだけ打ち込んだ。
標準国語大辞典の오직の用例です。교통수단이라고는 오로지 나룻배뿐이었다.
交通手段といえば、渡し舟だけだった。
標準国語大辞典の오로지の用例です。단지・다만は「ただ〜だけ」と「ただし」の2通り
단지の1つ目の義は「다른 것이 아니라 오로지」で、用例は「형의 지갑에는 단지 차비만 들어 있을 뿐이었다」です。다만の1つ目も同じ語釈で、用例は「내게 있는 것은 다만 동전 한 닢뿐이다」です。
もう1つの義は、前の言葉を受けて「例外や条件を付け足すときの言い出し」です。단지の用例は「단지 아직은 적당한 때가 아니기 때문에」、다만の用例は「다만 몸들의 움직임이 있을 뿐이다」です。この使い方は、오직・오로지の語釈には載っていません。
なお、단지は「アパート団地」「壺」などの名詞(同じつづりの別の見出し語)としても載っています。副詞の단지とは別の語です。
형의 지갑에는 단지 차비만 들어 있을 뿐이었다.
兄の財布には、交通費だけが入っているにすぎなかった。
標準国語大辞典の단지「1」の用例です。배 선생이 하는 일에 처음부터 상관하고 싶은 생각은 전혀 없었다. 다만 궁금할 뿐이었다.
ペ先生のすることに最初から関わりたい気持ちは全くなかった。ただ気になるだけだった。
標準国語大辞典の다만「3」の用例(≪윤흥길, 묵시의 바다≫)です。辞書には名詞の단지(壺・団地ほか)が別の見出し語で載っています。「단지 + 〜만 〜뿐」の形で動詞の前に置かれた단지は、副詞の「1」の義です。
→ 「ただ交通費だけが入っているにすぎなかった」と読む。
「前の文を受けて例外や条件を足す」義は、辞書では단지「2」と다만「3」に載っています。오직の語釈は、ほかを除いて1つに絞る義だけです(語釈の末尾や「비슷한말」に다만が出るのも、限定の義としてです。語釈の範囲からの当サイトの判断です)。
→ 다만(または단지)で言い出し、「다만 비가 오면 취소됩니다.」のようにする。
그저は「ほかはせず・目的なく」
그저の用例は、「그는 그저 웃기만 했다」(ほかのことはせず)、「그저 한번 해 본 말이다」(特別な目的や理由なく)です。この2義の用例では、限定する오직・오로지と違い、行動や気持ちの軽さや無目的さに目が向きます(用例からの当サイトの整理です)。
그저には、「비가 그저 내리고 있다」のように「変わらず今まで」を言う義(「1」)もあります。この場合は「ただ」ではなく、「今もずっと」にあたります。
그는 그저 웃기만 했다.
彼はただ笑うばかりだった。
標準国語大辞典の그저「2」の用例です。그저 한번 해 본 말이다.
ただ一度言ってみただけのことだ。
標準国語大辞典の그저「5」の用例です。この例は그저の「1」の義(변함없이 이제까지)の用例です。「ただ〜だけ」ではなく「今まで変わらず」を言います。
→ 「雨が今もずっと降っている」と訳す。
迷ったときの選び方
ほかを除いて1つに絞る義は、오직・오로지・단지・다만の語釈に共通しています。文頭で「ただし」と付け足すなら단지か다만、目的や理由もなく「ただ」そうしただけなら그저を考えます。
- 오직 그녀만을 사랑한다(その人だけを愛する)오직はほかに選択肢がない言い方で、辞書の用例では「〜만」や「〜뿐」と一緒に出ます。
- 다만 궁금할 뿐이었다(ただ気になるだけだった)다만・단지は、限定にも「ただし」の言い出しにも使えます。
- 그저 웃기만 했다(ただ笑うばかりだった)그저は、ほかのことをせずそれだけをした場面です。
参照した資料
文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準国語大辞典「오직1」副詞の語釈(여러 가지 가운데서 다른 것은 있을 수 없고 다만)、「비슷한말」다다・다만、用例(오직 그녀만을 사랑한다・그는 일 년 동안 오직 공부에만 열중했다ほか)を確認した。
- 国立国語院 標準国語大辞典「오로지」副詞の語釈(오직 한 곬으로)と用例(오로지 너만 믿는다・교통수단이라고는 오로지 나룻배뿐이었다ほか)を確認した。
- 国立国語院 標準国語大辞典「단지3(但只)」副詞の語釈「1」다른 것이 아니라 오로지と「2」앞의 말을 받아 예외적인 사항이나 조건을 덧붙일 때 그 말머리에 쓰는 말、用例を確認した。同じページに名詞の단지(壺・団地ほか)も載る。
- 国立国語院 標準国語大辞典「다만1」副詞の語釈「1」「2」「3」と用例(내게 있는 것은 다만 동전 한 닢뿐이다・다만 궁금할 뿐이었다ほか)を確認した。
- 国立国語院 標準国語大辞典「그저」副詞の語釈「1」〜「6」と用例(그는 그저 웃기만 했다・그저 한번 해 본 말이다・비가 그저 내리고 있다ほか)を確認した。
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