韓国語学習記事

韓国語の数量への評価を表す副詞ガイド|겨우・고작・무려の使い分け

数量の前に置いて「わずか」「せいぜい」「なんと」といった話し手の評価を加える겨우・고작・무려を扱います。国立国語院の標準国語大辞典の語釈・用例をもとに、多い・少ないのどちらの評価を表すかと、겨우が持つもう一つの義を整理します。

編集:語学ドリル|

무려は「予想より多い」、고작は「たいしたことはない」

標準国語大辞典は무려を「수량을 나타내는 말 앞에 쓰여 그 수가 예상보다 상당히 많음을 나타내는 말」、고작を「기껏 따져 보거나 헤아려 보아야. 아무리 좋고 크게 평가하려 하여도 별것 아니라는 뜻」と説明しています。무려は多い側、고작は少ない側の評価です。

무려の語釈には「수량을 나타내는 말 앞에 쓰여」という注記があり、数量を表す語の前に置く副詞として載っています。

고작の語釈は、いくら良く大きく評価しようとしても、たいしたことではないという意味です。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
무려그 수가 예상보다 상당히 많음(なんと)수량을 나타내는 말 앞에 쓴다
고작기껏 따져 보거나 헤아려 보아야(せいぜい)별것 아니라는 뜻을 나타낼 때 쓴다
겨우第1義 어렵게 힘들여(やっと)/第2義 기껏해야 고작(わずか)義が2つある。第1義は数量とは関係がない

그녀는 무려 열두 살 위인 사람과 결혼했다.

彼女はなんと12歳も年上の人と結婚した。

標準国語大辞典の무려の用例です。

오랜만에 만난 친구에게 고작 그게 인사냐?

久しぶりに会った友達に、せいぜいそれが挨拶か。

標準国語大辞典の고작の用例です。

무려は「数量を表す語」の前で、多さを強める

무려の用例は、「무려 갑절이나」「무려 열두 살」「무려 백만 명이 넘어서야」のように、すべて数量や程度を表す語の前に置かれています。少ない数量の前に置く用例は辞書にありません。

用例の「며칠 사이에 물가가 무려 갑절이나 올랐다」は、数日の間に物価がなんと倍になった、という意味です。「사상자가 무려 백만 명이 넘어서야 그 전쟁은 끝이 났다」では、백만 명という大きな数が予想より多いという評価を受けています。

며칠 사이에 물가가 무려 갑절이나 올랐다.

数日の間に物価がなんと倍も上がった。

標準国語大辞典の무려の用例です。

사상자가 무려 백만 명이 넘어서야 그 전쟁은 끝이 났다.

死傷者がなんと100万人を超えてようやくその戦争は終わった。

標準国語大辞典の무려の用例です。

겨우は2つの義がある。数量のときは고작に近い

標準国語大辞典は겨우の副詞を、第1義「어렵게 힘들여」(やっと)、第2義「기껏해야 고작」(わずか)の2つに分けています。第2義の「비슷한말」(類義語)は불과、第1義の類義語は가까스로です。

第1義の用例は「시험에 겨우 합격하다」(試験にやっと合格する)、「며칠 날밤을 새워 오늘에야 겨우 작품을 완성했다」です。数量の評価ではなく、苦労してやっと達成した、という意味です。

第2義の用例は「네 실력이 겨우 이 정도밖에 안 되니?」「겨우 돈 몇 푼 얻자고 이 고생을 했단 말인가?」です。語釈が「고작」を使って書かれているとおり、少ないという評価を表します。

고작と겨우の第2義の違いについて、辞書に比べた説明はありません。そのため当サイトでは使い分けを断定せず、どちらも少ない側の評価を表す語として載っている、という点までを示します。

시험에 겨우 합격하다.

試験にやっと合格する。

標準国語大辞典の겨우 第1義の用例です。

겨우 돈 몇 푼 얻자고 이 고생을 했단 말인가?

わずかなお金を得るために、こんな苦労をしたというのか。

標準国語大辞典の겨우 第2義の用例です。

첫 월급에서 하숙비와 외상값을 제하면 고작 담뱃값밖에 남지 않았다.

初任給から下宿代とつけを引くと、せいぜいたばこ代しか残らなかった。

標準国語大辞典の고작の用例です。
× 「시험에 겨우 합격했다」を「試験にわずかに合格した」と、少ない数量の意味で読む

겨우の第1義は「어렵게 힘들여」で、苦労してやっと、という意味です。辞書の用例も「시험에 겨우 합격하다」が第1義に載っています。

→ 「やっと合格した」と読む。数量の少なさを言うのは第2義(「겨우 돈 몇 푼」のように数量の前に置く形)。

× 「무려 세 명이 왔다」のように、少ない数を言うつもりで무려を使う

무려の語釈は「그 수가 예상보다 상당히 많음」です。少ないと評価する語としては載っていません。

→ 少ないと評価するなら「고작 세 명이 왔다」「겨우 세 명이 왔다」。多いと評価するときだけ무려を使う。

迷ったときの選び方

数そのものではなく、その数を話し手がどう評価しているかで選びます。

  1. 予想より多いと言いたい무려を数量を表す語の前に置きます。辞書の語釈が「예상보다 상당히 많음」です。
  2. せいぜい・たいしたことはないと言いたい고작を選びます。겨우も第2義(기껏해야 고작)で同じ方向の評価を表せます。
  3. 苦労してやっと達成した겨우(第1義)を選びます。語釈が「어렵게 힘들여」です。

参照した資料

文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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