韓国語学習記事
韓国語の経験・試行・回想の使い分け
-(으)ㄴ 적이 있다・-아/어 보다・-아/어 보니・-더라
「〜したことがある」「〜してみる」「〜してみたら」「〜だったよ(見て知った)」を言い分ける表現を、標準国語大辞典の語釈にもとづいて整理します。経験を述べる・試しにやる・やった結果わかった・見て知った過去を伝える、の4つに分けて形を選びます。
結論(経験・試し・結果・見聞のどれを言うかで形を選ぶ)
過去の経験を言うなら -(으)ㄴ 적이 있다(または -아/어 본 적이 있다)、試しにやるなら -아/어 보다、やった結果わかったことなら -아/어 보니、自分が見聞きして知った過去の事実を伝えるなら -더라です。
標準国語大辞典で「적」は依存名詞で、語釈は「그 동작이 진행되거나 그 상태가 나타나 있는 때, 또는 지나간 어떤 때」です。「적이 있다」は過去のある時点にあった動作や状態を取り上げる形で、経験を言うときの土台になります。
「보다」は補助動詞として、動詞の後ろで -어 보다 の形になり、2つの義項があります。「1」は「어떤 행동을 시험 삼아 함을 나타내는 말」(試しにする)、「2」は「어떤 일을 경험함을 나타내는 말」(経験する)です。辞典の用例に「그런 책은 읽어 본 적이 없다.」があり、-어 본 적이 있다/없다は経験の義項に当たります。
-더라は語尾で、語釈は「해라할 자리에 쓰여, 화자가 과거에 직접 경험하여 새로이 알게 된 사실을 그대로 옮겨 와 전달한다는 뜻을 나타내는 종결 어미」です。他の3つが「自分がした」ことを軸にするのに対し、-더라は「自分が見聞きして知った」ことを伝える点が違います。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| -(으)ㄴ 적이 있다 | 過去にしたことがある(経験) | 「적」は지나간 어떤 때。否定は -(으)ㄴ 적이 없다 |
| -아/어 본 적이 있다 | (試しに)やってみたことがある | 辞典の「보다」補助動詞「2」は경험함を表し、用例に읽어 본 적이 없다がある |
| -아/어 보다 | 試しにやる | 辞典の「보다」補助動詞「1」は시험 삼아 함。命令・勧誘・意志の文で使う |
| -아/어 보니 | やってみた結果、わかった | 「보다」に連結語尾 -(으)니が付いた形。-(으)니は辞典で、前の事実に関連する別の事実を続ける連結語尾の義項を持つ |
| -더라 | 自分が直接見聞きして知った過去の事実を伝える | 辞典は화자가 과거에 직접 경험하여 새로이 알게 된 사실と説明 |
経験と試し(-(으)ㄴ 적이 있다・-아/어 본 적이 있다・-아/어 보다)
「したことがあるか」を言うなら 적이 있다/없다、「これからやってみる」「やってみて」なら -아/어 보다です。-아/어 본 적이 있다は、この2つを重ねた形です。
過去の経験を述べるときは、動詞の連体形 -(으)ㄴ に 적이 있다/없다を付けます。さらに「試しにやった経験」だと示したいときは、-아/어 본 적이 있다の形になります。辞典の用例でも、読んだ経験が「읽어 본 적이 없다」の形で出ています。
試しにやる -아/어 보다は、勧める文(-아/어 보세요)や意志の文(-아/어 볼게요)でよく使われます。まだやっていないことを「やってみる」と言う点が、過去の経験を言う 적이 있다との大きな違いです。
한국에 가 본 적이 있어요.
韓国へ行ったことがあります。
過去の経験を言う -아/어 본 적이 있다です。自作例文です。그 영화는 본 적이 없어요.
その映画は見たことがありません。
否定は 적이 없다にします。自作例文です。이 음식을 한번 먹어 보세요.
この料理を一度食べてみてください。
試しにやることを勧める -아/어 보다です。自作例文です。내일 다시 해 볼게요.
明日もう一度やってみます。
これからの試みを言う -아/어 보다です。自作例文です。「적」は지나간 어떤 때を指す語です。これからの試みは 적이 있다ではなく -아/어 보다で述べます。
→ 내일 한번 먹어 볼게요.
やった結果と見聞きした過去(-아/어 보니・-더라)
やってみた結果わかったことを言うなら -아/어 보니、自分が見聞きして新しく知った過去の事実を伝えるなら -더라(過去の回想は -았/었더라)です。
-아/어 보니は、-아/어 보다に連結語尾 -(으)니が付いた形です。辞典は -(으)니の義項「2」を「어떤 사실을 먼저 진술하고 이와 관련된 다른 사실을 이어서 설명할 때 쓰이는 연결 어미」と説明し、用例に「유심히 들으니 내가 아는 사람의 목소리였다」があります。「やってみる」→「わかった」の順で、観察から判断へつなぐ形として使えると解説者は整理しています(この整理は辞典の記載ではありません)。
-더라は、自分が直接経験して新しく知った事実を、そのまま伝える終結語尾です。過去の出来事を思い出して伝えるときは -았/었더라の形になります。人から聞いた話に付けると、辞典の「직접 경험」という説明から外れます。
먹어 보니 생각보다 맛있어요.
食べてみたら、思ったよりおいしいです。
やった結果わかったことを言う -아/어 보니です。自作例文です。어제 본 영화가 정말 재미있더라.
昨日見た映画が本当に面白かったよ。
自分が見て知ったことを伝える -더라です。自作例文です。그 가게는 전에 갔을 때 싸더라.
あの店は前に行ったとき安かったよ。
思い出した過去の経験を伝える形です。自作例文です。辞典は -더라を화자가 과거에 직접 경험하여 새로이 알게 된 사실을 전달する語尾と説明しています。聞いた話は別の形で伝えます。
→ 친구한테 들었는데 그 영화가 재미있대요.
-더라は新しく知った事実を伝える形です。自分がしたことをただ述べるなら、普通の過去形を使います。
→ 저는 어제 영화를 봤어요.
参照した資料
この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準国語大辞典「적」依存名詞「3」の語釈「그 동작이 진행되거나 그 상태가 나타나 있는 때, 또는 지나간 어떤 때」を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「보다」補助動詞「Ⅱ」「1」「어떤 행동을 시험 삼아 함을 나타내는 말」、「2」「어떤 일을 경험함을 나타내는 말」と、用例「그런 책은 읽어 본 적이 없다.」を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「으니」連結語尾「2」「어떤 사실을 먼저 진술하고 이와 관련된 다른 사실을 이어서 설명할 때 쓰이는 연결 어미」の語釈と用例を確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「더라」語尾「1」「화자가 과거에 직접 경험하여 새로이 알게 된 사실을 그대로 옮겨 와 전달한다는 뜻을 나타내는 종결 어미」の語釈を確認。
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