韓国語学習記事

韓国語の補助動詞を整理する

-아/어 보다・놓다・두다・버리다・있다・가다・오다

前の動作に試行・結果の保持・完了・時間的な継続を加える補助動詞を、後ろの動詞が足す意味から整理します。

編集:語学ドリル|

補助動詞の役割(前の動作に見方を足す)

-아/어 보다は試行、-아/어 놓다・두다は結果の保持、-아/어 버리다は完了、-아/어 있다は結果状態、-아/어 가다・오다は時間に沿う継続を表します。

먹다・열다・공부하다のような前の動詞は行為そのものを表します。後ろに補助動詞が続くと、試して経験するのか、行為後の状態を残すのか、終え切るのか、時間に沿って続くのかという見方が加わります。

韓国語基礎辞典は-아/-어を、두다・버리다・보다・있다などの補助用言につなぐ連結語尾として示しています。前の行為と後ろの補助動詞の役割を分けて読みます。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
試行-아/어 보다一度試して経験するか
保持-아/어 놓다・두다行為後の状態を残すか、後の必要へ備えるか
完了-아/어 버리다行為を終え切ったことを強く言うか
継続-아/어 있다・가다・오다結果状態か、時間に沿う変化か

-아/어 보다 は「試してみる」

-아/어 보다は前の行為を一度試して経験することを表します。

먹어 봤어요は、食べる行為を経験として試したという意味です。単に食べ終えたことを強く言う-아/어 버리다や、食べた結果を残す-아/어 놓다とは、後ろの補助動詞が加える意味が異なります。

できるか確かめたい行為や未経験の行為などでよく使いますが、それらだけに限定される形ではありません。-아/어 보세요では相手にその試行を促します。

이 음식을 한번 먹어 보세요.

この料理を一度食べてみてください。

食べることを試す提案です。

한국어로 일기를 써 봤어요.

韓国語で日記を書いてみました。

書く経験を試したことを表します。
× 新しい料理を試したことに-아/어 버리다を使う

-아/어 버리다は行為を終え切ったことに焦点があり、試行の経験を表す-아/어 보다とは役割が違います。

→ 試してみたことを言うなら 먹어 봤어요 を使います。

-아/어 놓다・두다 は結果を残す

どちらも前の行為を終えた結果を保つ形です。後で必要な別の行為に備えることをはっきり示すときは、主に-아/어 두다を使います。

国立国語院は、문을 열어 놓다と문을 열어 두다は大きな差なく使え、どちらも行為を終えてその結果を維持する点で共通すると説明しています。結果状態だけを見れば、二つを完全に対立させる必要はありません。

後で使う、必要になる、予定があるなど、準備のために済ませたことを示したいときは두다を選びます。

창문을 열어 놓았어요.

窓を開けたままにしてあります。

開けた結果の状態を保ちます。

내일 회의에 쓸 자료를 미리 인쇄해 두었어요.

明日の会議で使う資料を、あらかじめ印刷しておきました。

後の会議への備えを明示します。

完了・結果状態・時間の向きを分ける

-아/어 버리다は行為を終え切ったこと、-아/어 있다は動作後の結果状態を表します。-아/어 가다・오다は、基準時点との関係を添えて続く変化を表します。

버리다は行為をすっかり終えてしまったことを強調します。文脈によっては残念さやすっきりした気持ちも伴いますが、その感情を常に含む形ではありません。

国立国語院の用語資料は-아/어 가다・오다を、動作の継続を示す進行補助動詞に分類します。基本的には、現在の基準時点から先への変化は가다、過去から現在の基準時点までの積み重ねは오다で表せます。ただし基準時点は文脈で定まるため、時間表現と一緒に確認します。

숙제를 다 해 버렸어요.

宿題を全部終えてしまいました。

完了を強く示します。

창문이 열려 있어요.

窓が開いています。

開く変化の後の状態です。

한국어 실력이 조금씩 늘어 가고 있어요.

韓国語の実力が少しずつ伸びていっています。

現在の基準時点から先への変化として述べます。

저는 한국어를 오랫동안 공부해 왔어요.

私は韓国語を長い間勉強してきました。

過去から現在までの継続として述べます。
× 過去から今まで続く学習に 공부해 가고 있어요 を使う

時間の向きをはっきり示したい文脈では、現在の基準時点から先へ進む変化には가다、過去から基準時点までの継続には오다が基本です。

→ 過去から現在までなら 공부해 왔어요 を使います。

× 창문을 열어 있어요

-아/어 있다は変化の後に生じた状態を表します。ここでは目的語を取る열다ではなく、状態を表す열리다を使います。

→ 창문이 열려 있어요.

-아/어 내다 は「やり遂げる」を加える

-아/어 내다は、前の行為が自分の力で最後まで成し遂げられたことを表す補助動詞です。主に、その行為が大変な過程だったことを示すときに使います。

標準国語大辞典は내다の補助動詞義を「(동사 뒤에서 '-어 내다' 구성으로 쓰여) 앞말이 뜻하는 행동이 스스로의 힘으로 끝내 이루어짐을 나타내는 말. 주로 그 행동이 힘든 과정임을 보일 때 쓴다(動詞の後ろで「-어 내다」の形で使われ、前の語が表す行動が自分の力で最後まで成し遂げられることを表す語。主にその行動が大変な過程であることを示すときに使う)」と説明しています。単に終わったことを言う-아/어 버리다とは違い、大変な過程を示す場面で主に使われます。

国立国語院の用例は、추위를 이겨 내다(寒さを耐え抜く)、끝까지 참아 내다(最後まで耐え抜く)、적의 침공을 막아 내다(敵の侵攻を防ぎきる)、이 난국을 타개할 방법을 생각해 내야 한다(この難局を打開する方法を考え出さなければならない)です。-아/어の選び方は、他の-아/어型補助動詞と同じく語幹末の母音で決まります。

추위를 이겨 내다

寒さを耐え抜く

困難を乗り越えて成し遂げる用例です(国立国語院の用例)。

끝까지 참아 내다

最後まで耐え抜く

大変な過程を経て最後までやり通す用例です(国立国語院の用例)。

이 난국을 타개할 방법을 생각해 내야 한다.

この難局を打開する方法を考え出さなければならない。

考えて答えを出す用例です(国立国語院の用例)。
× 楽に終わった行為にも-아/어 내다を付ける

標準国語大辞典は、主にその行動が大変な過程であることを示すときに使うと説明しています。

→ 単に終えたことを言うなら-아/어 버리다、困難を乗り越えた達成を強調するなら-아/어 내다を使います。

-아/어 주다 は「相手のために」を加える

-아/어 주다は、前の行為が他人に影響するか、他人のための行為であることを表す補助動詞です。-아/어 주세요や-아/어 줄래요?のような依頼表現とも組み合わさります。

標準国語大辞典は주다の補助動詞義を「(동사 뒤에서 '-어 주다' 구성으로 쓰여) 앞말이 뜻하는 행동이 다른 사람에게 영향을 미치거나 다른 사람을 위한 행동임을 나타내는 말(動詞の後ろで「-어 주다」の形で使われ、前の語が表す行動が他人に影響するか、他人のための行動であることを表す語)」と説明しています。친구의 자동차를 수리해 주다(友人の車を修理してあげる)のように恩恵を伴う行為を表す点が、試行を表す-아/어 보다や完了を表す-아/어 버리다とは異なります。

陽母音語幹(아・오で終わる語幹)には-아 주다、それ以外の陰母音語幹には-어 주다が付きます(하다は해 주다)。この-아/어の選び方は、-아/어 보다など他の-아/어型補助動詞と同じ規則です。相手への依頼として使うときは、基本の意味(相手のための行為)はそのままに、-아/어 주세요(〜してください)や-아/어 줄래요?(〜してくれる?)のような依頼・勧誘の語尾と組み合わせます。

친구의 자동차를 수리해 주었어요.

友人の車を修理してあげました。

相手のための行為を表します(国立国語院の用例)。

이 짐을 차까지 옮겨 줄래요?

この荷物を車まで運んでくれますか。

依頼を表す語尾-(으)ㄹ래요と組み合わさっています。

환자에게 밥을 먹여 주었어요.

患者にご飯を食べさせてあげました。

他人への働きかけを伴う行為です(国立国語院の用例)。
× 相手への依頼を-(으)려고 하다で表す(예: 짐을 옮기려고 해요)

-(으)려고 하다は話し手自身の意図を表すため、相手への依頼にはなりません。

→ 相手への依頼なら 옮겨 주세요 / 옮겨 줄래요? のように-아/어 주다系の表現を使います。

参照した資料

この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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