韓国語学習記事

韓国語「있다가」と「이따가」の書き分けガイド|品詞で選ぶ正誤混同語

動詞「있다」の活用形있다가と、「後で」を意味する副詞이따가は、発音が近く書き言葉でも混同されやすい語です。国立国語院の標準国語大辞典とオンライン相談室の一次資料から、品詞と意味の違いを整理します。

結論:品詞で選ぶ

一定時間が経ってからという意味で動詞「있다」を活用させる場合は「있다가」、「後で」を意味する副詞では「이따가」と書きます。

国立国語院 標準国語大辞典で「있다가」を見出し語として検索すると、該当する見出し語は登録されていません(検索結果0件)。一方、同辞典は語尾「-다가」の項目のうち「-다가3」を「어떤 동작이나 상태 따위가 중단되고 다른 동작이나 상태로 바뀜을 나타내는 연결 어미(ある動作や状態が中断されて他の動作や状態に変わることを表す連結語尾)」と定義しています。この2点から、있다가は動詞「있다」に連結語尾「-다가」が付いた活用形であり、辞書に独立した見出し語を持つ語ではないことが分かります。

同辞典は「이따가」を副詞として登録し、「조금 지난 뒤에(少し経った後に)」という語義と、同義語「이따」を示しています。

× 조금 이따가 갈게요.

「이따가」は既に「조금 지난 뒤에」という意味を含む副詞のため、「조금」と重ねると不自然になります。「조금」の後には動詞の活用形「있다가」を使います。

조금 있다가 갈게요.

× 여기 이따가 나갈게요.

「ここにいてから出る」という、居るという状態を表す意味では動詞「있다」の活用形「있다가」を使います。「이따가」は「後で」を意味する副詞で、居るという意味は含みません。

여기 있다가 나갈게요.

混同される理由:表準発音法の規定で発音が近くなる

있다가は表準発音法の規定に従うと[읻따가]に近い発音になり、[이따가]と表記通りに発音される이따가と聞き分けにくくなります。

国立国語院 표준 발음법 第9項は「받침 'ㄲ, ㅋ', 'ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ, ㅌ', 'ㅍ'은 어말 또는 자음 앞에서 각각 대표음 [ㄱ, ㄷ, ㅂ]으로 발음한다(受け'ㄲ,ㅋ'、'ㅅ,ㅆ,ㅈ,ㅊ,ㅌ'、'ㅍ'は語末または子音の前でそれぞれ代表音[ㄱ,ㄷ,ㅂ]で発音する)」と定めています。있다가の「있」の受け「ㅆ」は、後ろに続く「다」の子音の前に位置するため、この規定により代表音[ㄷ]で発音されます。

続けて第23項は「받침 'ㄱ(ㄲ, ㅋ, ㄳ, ㄺ), ㄷ(ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ, ㅌ), ㅂ(ㅍ, ㄼ, ㄿ, ㅄ)' 뒤에 연결되는 'ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅅ, ㅈ'은 된소리로 발음한다(受け'ㄱ類・ㄷ類・ㅂ類'の後に続く'ㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅅ,ㅈ'は濃音で発音する)」と定めており、代表音化した[ㄷ]の後に続く「다」の初声「ㄷ」はこの規定により濃音化して[따]となります。この2つの規定を順に適用すると、있다가は[읻따가]に近い発音になります。表記通り[이따가]と発音される이따가とは、語頭の受け[ㄷ]の有無を除きよく似た音になります。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
있다가居てから、動詞「있다」+連結語尾「-다가」の活用形標準国語大辞典に独立見出しなし。'-다가3'は状態などが中断され他へ変わることを表す連結語尾
이따가後で(副詞)標準国語大辞典で「조금 지난 뒤에」と定義。同義語は「이따」

使い分けを例文で確認する

実際の文で比べると、있다가は「いる」という状態から他の動作へ移る場面、이따가は時間の先を指す場面という、品詞も意味も異なる場面で使われることが分かります。

조금 있다가 다시 연락할게요.

少し経ってからまた連絡します。

動詞「있다」を活用させた있다가です。

이따가 단둘이 있을 때 얘기하자.

後で二人きりの時に話そう。

「後で」を意味する副詞이따가です。

집에 있다가 밖으로 나갔어요.

家にいてから外に出ました。

居るという状態から他の動作に変わることを表す있다가です。이따가とは品詞も意味も異なります。

参照した資料

文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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