韓国語学習記事
韓国語の「全部・すべて」모두・전부・다・온통・죄다の使い分け
名詞と副詞の用法
모두・전부・다・온통・죄다は、どれも「全部」と訳せる語です。国立国語院の標準国語大辞典の語釈と用例から、名詞としても使える語と副詞だけの語を分け、온통と죄다が使われる文の特徴、다の4つの意味を整理します。
5語の品詞と語釈
모두・전부・다・온통は名詞と副詞の両方が辞典にあり、죄다は副詞だけです。語釈はそれぞれ違う言葉で書かれています。
標準国語大辞典の語釈は、모두の名詞が「일정한 수효나 양을 기준으로 하여 빠짐이나 넘침이 없는 전체」、副詞が「일정한 수효나 양을 빠짐없이 다」です。전부の名詞は「어떤 대상을 이루는 낱낱을 모두 합친 것」、副詞は「어느 한 부분이 아니라 전체가 다」です。
온통の名詞は「있는 전부」と「쪼개거나 나누지 아니한 덩어리」、副詞は「전부 다」です。죄다の副詞は「남김없이 모조리」、다の副詞「1」は「남거나 빠진 것이 없이 모두」です。
| 表現・分類 | 中心となる意味 | 見分ける箇所 |
|---|---|---|
| 모두 | 名詞: 빠짐이나 넘침이 없는 전체/副詞: 빠짐없이 다 | 「식구 모두가 여행을 떠났다」(名詞)、「소금을 모두 쏟았다」(副詞) |
| 전부 | 名詞: 낱낱을 모두 합친 것/副詞: 어느 한 부분이 아니라 전체가 다 | 「재산 전부를」(名詞)、「소설을 전부 읽었다」(副詞) |
| 온통 | 名詞: 있는 전부/副詞: 전부 다 | 「골짜기는 온통 초록색으로 덮여 있었다」(副詞) |
| 죄다 | 副詞: 남김없이 모조리 | 「용돈을 죄다 써 버렸다」 |
| 다 | 副詞: 남거나 빠진 것이 없이 모두 | 「올 사람은 다 왔다」 |
名詞として「全部が」と言える語
「全部が」「全部を」と主語や目的語に置く文では、まず모두と전부の名詞用法を考えます。辞典には다と온통の名詞もありますが、日常の主語や目的語にはまず모두か전부を使うのが安全です(当サイトの読み取りです)。
모두の名詞の用例は「식구 모두가 여행을 떠났다」「그 일은 모두에게 책임이 있다」、전부の名詞の用例は「재산 전부를 대학의 장학금으로 내놓다」「전부가 합심하여 이번 고난을 극복해 보자」です。
온통にも名詞の項目はありますが、語釈は「있는 전부」と「쪼개거나 나누지 아니한 덩어리」で、用例は「얼굴 온통이 붕대 뭉치가 되어」のような文学作品の一文です。日常の会話で「全部」の名詞を言うときは、まず모두か전부を考えるのが安全です(これは当サイトの読み取りです)。
식구 모두가 여행을 떠났다.
家族みんなが旅行に出かけた。
標準国語大辞典の모두(名詞)の用例です。재산 전부를 대학의 장학금으로 내놓다.
財産のすべてを大学の奨学金として差し出す。
標準国語大辞典の전부(名詞)の用例です。副詞として「全部」と言うとき
動詞の前に置いて「残さず全部」と言う文は、5語すべてで辞典に用例があります。違いは、語釈の言葉と用例の場面です。
모두は「빠짐없이 다」で、「모인 인원을 모두 합하여도 백 명이 안 된다」「소금을 모두 쏟았다」のように、残さず全量に及ぶ文が挙がっています。전부は「어느 한 부분이 아니라 전체가 다」で、「나는 그 작가의 소설을 전부 읽었다」のように、一部ではなく全体だと言う文です。
죄다は「남김없이 모조리」で、「날씨가 더워 아이스크림이 죄다 녹았다」「용돈을 받자마자 게임에 돈을 죄다 써 버렸다」のように、溶けた・使い切ったという結果の文が目立ちます。辞典には「죄다 이야기하다」のように、残さず話す文もあります。
나는 그 작가의 소설을 전부 읽었다.
私はその作家の小説を全部読んだ。
標準国語大辞典の전부(副詞)の用例です。그릇에 담긴 소금을 모두 쏟았다.
器に入っていた塩を全部こぼした。
標準国語大辞典の모두(副詞)の用例です。날씨가 더워 아이스크림이 죄다 녹았다.
暑くてアイスクリームが残らず溶けた。
標準国語大辞典の죄다の用例です。온통は「一面に」広がる文に出る
온통の副詞の用例3件は、풍경・골짜기・하늘のように、広がりのあるものが全体に及ぶ文です。
辞典の副詞の用例は、「차창을 스쳐 가는 풍경이 나를 온통 사로잡았다」「골짜기는 온통 초록색으로 덮여 있었다」「하늘은 온통 검은 구름에 휩싸였다」の3つです。2件は全体が覆われる文、1件は風景に心を奪われる文です。
これは辞典の用例から当サイトが読み取った傾向で、辞典が「覆う場面に限る」と書いているわけではありません。
골짜기는 온통 초록색으로 덮여 있었다.
谷は一面、緑色に覆われていた。
標準国語大辞典の온통(副詞)の用例です。하늘은 온통 검은 구름에 휩싸였다.
空は一面、黒い雲に包まれた。
標準国語大辞典の온통(副詞)の用例です。다には4つの意味がある
副詞の다は「全部」の意味(「1」)のほかに、限度に達した意味(「2」)、意外さを表す意味(「3」)、できなくなったことを皮肉に言う意味(「4」)が載っています。
「1」は「올 사람은 다 왔다」のように、残りなく全部という意味です。「2」は「시간이 다 되었으니」のように、行動や状態の程度が限度に達したことを表します。
「3」は「네가 선물을 다 사 오다니」のように、意外なことに驚く・あきれる場面、「4」は「비가 오니 소풍은 다 갔다」のように、実現できなくなった先のことを、すでに終わったように言う場面です。
올 사람은 다 왔다.
来る人はみんな来た。
標準国語大辞典の다(副詞「1」)の用例です。신이 다 닳았다.
靴がすっかりすり減った。
標準国語大辞典の다(副詞「2」)の用例です。비가 오니 소풍은 다 갔다.
雨が降るから、遠足はもうだめだ。
標準国語大辞典の다(副詞「4」)の用例です。辞典はこの用例を「3」(意外さ・驚きを表す)に置いています。贈り物を「全部」買ってきたという意味ではありません。
→ 「君が贈り物なんて買ってくるとは」のように、驚きの文として読みます。
辞典で죄다は副詞だけで、名詞の項目がありません。
→ 「全部が」と言うときは、모두か전부の名詞用法を使います。
迷ったときの選び方
主語や目的語として「全部」と言うなら모두・전부、動詞の前で「残さず」と言うなら모두・전부・다・죄다、広がりが覆われる文なら온통を考えます。
- 식구 모두가 여행을 떠났다(家族みんなが旅行に出かけた)「みんな」を主語にするので、名詞の모두です。
- 용돈을 죄다 써 버렸다(お小遣いを残らず使ってしまった)残らず無くなる結果の文なので、죄다が合います。
- 하늘은 온통 검은 구름에 휩싸였다(空は一面、黒い雲に包まれた)広がりが覆われる文なので、온통です。
「たいてい・ほとんど」の副詞を使い分ける → / 「なるべく・少なくとも」の副詞を使い分ける → / 語彙・文法の問題を解く →
参照した資料
この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。
- 国立国語院 標準国語大辞典「모두」「모두 1」の名詞(빠짐이나 넘침이 없는 전체)と副詞(빠짐없이 다)の語釈と用例を2026年10月18日に確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「전부」「전부 5」の名詞(낱낱을 모두 합친 것)と副詞(어느 한 부분이 아니라 전체가 다)の語釈と用例を2026年10月18日に確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「다」「다 3」の副詞「1」〜「4」の語釈と用例、名詞の語釈を2026年10月18日に確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「온통」名詞「1」「2」と副詞の語釈、副詞の用例(골짜기는 온통 초록색으로 덮여 있었다ほか)を2026年10月18日に確認。
- 国立国語院 標準国語大辞典「죄다」「죄다 2」の副詞の語釈(남김없이 모조리)と用例を2026年10月18日に確認。
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