韓国語学習記事

韓国語の指示詞(이・그・저)の使い分けガイド|이것・그것・저것と여기・거기・저기を話し手と聞き手の位置で選ぶ

指す対象が話し手に近いのか、聞き手に近いのか、どちらからも遠いのかを先に決めると、이・그・저と이것・그것・저것、여기・거기・저기を迷わず選べます。国立国語院の標準国語大辞典の語釈から整理します。

結論:話し手に近ければ이、聞き手に近ければ그、どちらからも遠ければ저

話し手に近い対象は이系(이것・여기)、聞き手に近い対象は그系(그것・거기)、話し手と聞き手のどちらからも遠い対象は저系(저것・저기)で指します。

国立国語院 標準国語大辞典は、이것を「말하는 이에게 가까이 있거나 말하는 이가 생각하고 있는 사물을 가리키는 지시 대명사」、그것を「듣는 이에게 가까이 있거나 듣는 이가 생각하고 있는 사물을 가리키는 지시 대명사」、저것を「말하는 이와 듣는 이로부터 멀리 있는 사물을 가리키는 지시 대명사」と定義しています。基準は「話し手に近いか」「聞き手に近いか」「どちらからも遠いか」の3つで、話し手だけを起点にした遠近ではありません。

場所を指す여기・거기・저기も同じ3分類です。標準国語大辞典は여기を「말하는 이에게 가까운 곳」、거기を「듣는 이에게 가까운 곳」、저기を「말하는 이와 듣는 이로부터 멀리 있는 곳」を指す지시 대명사としています。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
이것・여기話し手に近い物・場所話し手の手元、または話し手が今考えている対象か
그것・거기聞き手に近い物・場所聞き手の手元、または聞き手が今考えている対象か
저것・저기話し手と聞き手のどちらからも遠い物・場所二人とも手が届かない離れた対象か

이것은 제 가방이에요.

これは私のかばんです。

話し手の手元にある物を이것で指しています。

그것은 무엇이에요?

それは何ですか。

聞き手の手元にある物を尋ねるときは그것を使います。

저것은 도서관이에요.

あれは図書館です。

二人から離れた建物を指すので저것です。

名詞の前に置く이・그・저と、助詞が付く이것・이를の見分け方

名詞を直接修飾する이・그・저は관형사(連体詞)、助詞が付く이・그・저は지시 대명사(指示代名詞)です。

国立国語院オンライン相談室(2025年1月14日回答)は、「이 도끼가 네 도끼냐」「그 도끼는 제 도끼가 아닙니다」の이・그について、「체언을 수식하는 '이, 그'는 관형사」であり、「'이를, 이보다, 그와, 그처럼'과 같이 조사가 붙을 수 있는 '이, 그'는 대명사(지시 대명사)」だと回答しています。

標準国語大辞典も同じ見出しの中で品詞を分けています。이は「[Ⅰ] 대명사」に「이를 보라」「이보다 더 좋을 수는 없다」、「[Ⅱ] 관형사」に「이 사과가 맛있게 생겼다」を用例として挙げています。저にも「[Ⅱ] 관형사」に「저 산을 넘어야 한다」があり、名詞の前に置く形として並んでいます。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
이 / 그 / 저 + 名詞名詞を修飾する관형사直後に名詞が続き、助詞が入らないか
이것 / 그것 / 저것物を指す지시 대명사이것이・그것을のように助詞が付くか
이를 / 그와 / 저도助詞が付いた지시 대명사이・그・저の直後に助詞が付いているか

이 가방이 제 것이에요.

このかばんが私のものです。

이が名詞(가방)を直接修飾する관형사の用法です。

이것이 제 가방이에요.

これが私のかばんです。

이것が助詞이/가を伴う지시 대명사の用法です。

그は聞き手側だけでなく、すでに話題に出た対象も指す

그には聞き手に近い対象を指す使い方に加えて、前の文ですでに話した対象を指す使い方があります。

標準国語大辞典は그の관형사に3つの語義を載せています。「1」は「듣는 이에게 가까이 있거나 듣는 이가 생각하고 있는 대상」、「2」は「앞에서 이미 이야기한 대상」、「3」は「확실하지 아니하거나 밝히고 싶지 아니한 일」です。「2」の用例は「오늘 가게에서 예쁜 구두를 봤다. 돈을 모아 그 구두를 사고 싶다.」です。

이にも관형사の語義「2」として「바로 앞에서 이야기한 대상」があります。前の文で出た対象を指すときは、話し手・聞き手の位置に関わらず、辞書が書き分けている「바로 앞에서(直前に)」の이と「앞에서 이미(前にすでに)」の그が使えます。

어제 새 신발을 샀어요. 그 신발이 아주 편해요.

昨日新しい靴を買いました。その靴はとても楽です。

前の文に出た靴を그で受けています(自作例文)。

이들이 모여서 이야기를 나누고 있어요.

この人たちが集まって話をしています。

「이 사람」を指す이が-들の前に置かれる形です。

誤りやすい場面を例文で直す

遠近だけで考えると、聞き手の手元にある物を이で指したり、二人から遠い山を그で指したりする誤りが起きます。位置関係が「話し手側」「聞き手側」「どちらからも遠い」のどれかを確かめてから選びます。

× 이 책 좀 보여 주세요.(聞き手だけが手に持っている本を指して)

이は話し手に近い対象を指します。聞き手が手に持っている本は聞き手に近い対象なので그を使います。

그 책 좀 보여 주세요.

× 그 산을 넘으면 우리 마을이 나와요.(二人から遠く離れた山を初めて指して)

話し手と聞き手のどちらからも遠い対象は저で指します。그は聞き手側の対象か、すでに話題に出た対象に使います。

저 산을 넘으면 우리 마을이 나와요.

× 저는 지금 거기에 있어요.(話し手自身が今いる場所を伝えて)

거기は聞き手に近い場所を指します。標準国語大辞典は거기の語義「2」に「앞에서 이미 이야기한 곳」も挙げているため、すでに話題に出た場所なら거기も使えますが、話し手が今いる場所を初めて伝えるときは여기です。

저는 지금 여기에 있어요.

参照した資料

文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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