韓国語学習記事

韓国語の形容詞派生接尾辞「-답다・-스럽다・-롭다」の使い分け

同じ「性質がある」という意味を持つ3つの接尾辞を、国立国語院 標準国語大辞典の語釈と実際の見出し語から使い分けます。

3つとも名詞などに付いて形容詞を作る接尾辞だと確認する

-답다・-스럽다・-롭다はいずれも接尾辞で、名詞や語根に付いて形容詞を作ります。ただし語釈の細部が異なります。

国立国語院 標準国語大辞典は、-답다を「'성질이 있음'의 뜻을 더하고 형용사를 만드는 접미사(『性質があること』の意味を加え、形容詞を作る接尾辞)」、-스럽다を「'그러한 성질이 있음'의 뜻을 더하고 형용사를 만드는 접미사(『そのような性質があること』の意味を加え、形容詞を作る接尾辞)」、-롭다を「'그러함' 또는 '그럴 만함'의 뜻을 더하고 형용사를 만드는 접미사(『そうであること』または『そうである価値があること』の意味を加え、形容詞を作る接尾辞)」と説明しています。

3つとも「性質がある」という骨格は共通していますが、語釈の細部が異なり、それが実際に使われる語の違いに表れます。

表現・分類中心となる意味見分ける箇所
-답다性質があること정답다(情がある)・꽃답다(花のような美しさがある)
-스럽다そのような性質があること사랑스럽다(愛らしい)・걱정스럽다(心配だ)
-롭다そうであること/そうである価値があること향기롭다(香りがある)・자유롭다(自由である)

-답다は実際にその性質を持つことを前提にする

정답다・꽃답다のように、-답다が付いた語は対象が実際にその性質を持っていることをそのまま述べます。

標準国語大辞典は정답다を「따뜻한 정이 있다(温かい情がある)」、꽃답다を「꽃과 같은 아름다움이 있다(花のような美しさがある)」と説明しています。どちらも実際にそういう性質を持っていることをそのまま述べる語釈で、後述する-스럽다のような留保が付いていません。

一方、標準国語大辞典で사람답다や어른답다を検索しても見出し語としては登録されていません(検索結果0件)。-답다は名詞にその都度付けて使う生産性の高い接尾辞のため、既存の名詞との組み合わせすべてが辞書に個別の見出し語として載っているわけではありません。

그 사람은 정말 정답게 대해 줬어요.

その人は本当に情のこもった態度で接してくれました。

정답다の活用形です。

-스럽다は「実際にはそうでなくても、そう感じられる」場合にも使う

어른스럽다の語釈は「나이는 어리지만 어른 같은 데가 있다(年は若いが、大人らしいところがある)」で、実際には大人ではないのに大人らしい性質を感じさせる場合を表します。

標準国語大辞典で어른스럽다を調べると「나이는 어리지만 어른 같은 데가 있다」と説明されています。この語釈は、実際には大人ではない(年が若い)ことを前提にしたうえで、大人のような性質を感じさせることを述べています。同じ対象を表す-답다型の어른답다は標準国語大辞典に見出し語として登録されておらず、実際に大人である人に使う語と、大人でない人にも使えるこの-스럽다型との役割の違いが、辞書の語釈自体から確認できます。

사랑스럽다(愛らしい)・걱정스럽다(心配だ)のような抽象的な性質を表す語にも-스럽다が使われます。標準国語大辞典は사랑스럽다を「생김새나 행동이 사랑을 느낄 만큼 귀여운 데가 있다(見た目や行動が愛情を感じるほど可愛らしいところがある)」、걱정스럽다を「걱정이 되어 마음이 편하지 않은 데가 있다(心配になって心が落ち着かないところがある)」と説明しています。

그 아이는 나이에 비해 어른스러워요.

その子は年齢の割に大人びています。

実際には大人ではないが、大人のような性質があることを表します。

표정이 걱정스러워 보여요.

表情が心配そうに見えます。

걱정스럽다の例です。
× 実際に大人である人にも어른스럽다を使う

標準国語大辞典の語釈「나이는 어리지만」が示すとおり、어른스럽다は年が若いことを前提にした語です。

実際に大人としてふさわしい振る舞いを述べたい場合は、정답다のような-답다型の語や状況に合う別の表現を検討します。

-롭다は結合する語根が限られる

-롭다が付いた향기롭다・자유롭다はどちらも母音で終わる語根(향기・자유)に付いています。

標準国語大辞典で確認できる향기롭다(香りがある)は語根향기に、자유롭다(自由である)は語根자유に、それぞれ-롭다が付いた形です。향기・자유はどちらも母音で終わる語根で、確認できる例に限れば-롭다は母音で終わる語根の後ろに付く傾向があります。

-스럽다は사랑・걱정のように子音(パッチム)で終わる語根にも付くため、-롭다より結合できる語根の範囲が広くなっています。迷ったときは、まず語根が母音で終わるか子音で終わるかを確認し、辞書に登録された既存の語を優先して使います。

이 꽃은 향기롭다.

この花は香りが良い。

향기롭다の例です。

여기서는 자유롭게 이야기할 수 있어요.

ここでは自由に話すことができます。

자유롭다の活用形です。

迷ったときは既存の見出し語を優先して確認する

新しい組み合わせを自分で作る前に、標準国語大辞典にそのままの見出し語があるか確認します。정답다・꽃답다・어른스럽다・사랑스럽다・걱정스럽다・향기롭다・자유롭다のように、既に登録されている語ならその語釈を根拠にできます。

× -답다・-스럽다・-롭다を日本語の「〜らしい」「〜っぽい」だけで置き換えて選ぶ

3つとも日本語では近い訳語になりますが、標準国語大辞典の語釈は「性質がある」「そのような性質がある」「そうである・そうである価値がある」とそれぞれ異なります。

訳語ではなく、対象が実際にその性質を持つか、そう感じさせるだけかを確認します。

× 子音で終わる語根に-롭다を付けて新しい語を作る

確認できる-롭다の例(향기롭다・자유롭다)はいずれも母音で終わる語根に付いており、子音で終わる語根には-스럽다が使われます。

語根が子音で終わる場合は、辞書に登録された-스럽다型の語を確認します。

参照した資料

文法項目と学習段階の整理には、国立国語院の公開資料を参照しています。この記事の日本語説明と例文は語学ドリルが作成したものです。

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